音楽知識0だった私が、アレンジャーとなった理由
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- 楽譜を作り始めて約10年
- 楽器がそもそも嫌いだった
- 音楽の授業がなかった高校時代
- アカペラをするには山形大学に行くしかない!!
- 楽譜づくりとの出会い
- 音楽の知識0でのスタート
- 先輩から無理やり叩き込まれたコード進行
- Smooth Aceを初めて聞いた大学1年生の夏
- 真似からの成長
- 音楽知識を本格的に身に付けたくなった
- 音楽知識を先に身につけるべきなのか
- 音楽知識は必要なのか
- まずは1曲をつくることから
楽譜を作り始めて約10年
2009年、当時大学1年生だった私は初めて楽譜づくりを始めました。
それから大学卒業までに約60〜80本の楽譜をつくり、2018年の現在まで100本以上の楽譜を書いています。アレンジの提供や、楽譜を初めて作る人への指導なども行っている現在ですが、もともとは「音符」が大っ嫌いな人間でした。
楽器がそもそも嫌いだった
手先があまり器用でなかったため、楽器がそもそも苦手でした。
小学校の頃のリコーダーのテストでは、ひとりだけ音を何度も間違え、30人くらいのクラスで最下位だったのを今でも覚えています。
そのため、放課後に先生と残りながら補修をしていました。
音楽の授業がなかった高校時代
私は工業高校出身で、電子機械系を学んでいました。
工業高校は専門教科中心の授業となるため、基盤となる国社数理以外は美術と体育しかなく、あとはひたすら電子系・機械系の授業だけでした。そのため、入学してから3年間音楽に全く触れることなく卒業しました。
ただ、中学生の頃に当時テレビで放送されていたハモネプをずっと見ていてボイパの凄さに憧れて個人で練習していたため、ボイパだけはできました。なのでどうにかしてアカペラはやってみたいと思っていました。ただ、田舎だったので人が集まるわけはなく、どこか大学のサークルに入るしかアカペラをやる術はないと当時思っていました。
アカペラをするには山形大学に行くしかない!!
工業高校は就職をする生徒が多いため、大学に進む生徒は200人のうち50人程度。また、将来は地元に貢献したいと思っており、さらに親の希望で私立だと学費が高いということで国立大学を狙うことにしました。さらに工業高校から国立に行く生徒は200人のうち毎年3人程度でした。成績で1位を取れば国立大学もきっと夢じゃないと思い、必死に勉強はしました。全てはバラ色の大学生活でアカペラを楽しむためです。
楽譜づくりとの出会い
ボイパだったら楽譜も読まなくていいし余裕だという素晴らしく安易な考えを当時の私はしていました。ただ、実際にバンドで練習をしていると、みんな楽譜を読んで練習しているのに、ひとりだけ楽譜も読めずに手ぶらで練習しているうえに、音を合わせることもないのですごく暇な時間が多いことに気づきはじめました。
音とりも必要ない、練習中もそれほど大変じゃない、楽譜を印刷することもない。この時間を自分のバンドに何か活かせないかと思った瞬間に、楽譜作れたらかっこいんじゃね・・・という考えが一瞬頭の中をよぎりました。ここからが楽譜づくりのスタートでした。
音楽の知識0でのスタート
とりあえず楽譜制作ソフトをダウンロードし、楽譜が作れる環境は整いました。
ただ音符も読めないし、4/4小節すらわからない。※当時の私はなぜ4/4を約分しないのか不思議でした笑。わかったのは、五本線が並んでいて、黒い点を入れると音が出るということ。これじゃぁ楽譜づくりが終わることには大学を卒業してしまうと思い、まずは、ピアノ譜を打ち込む練習からはじめました。
その当時打ち込んだ曲は「TAKUMI」でした。
たった8小節打ち込むのも1時間かかってましたが、再生するたびに
自分が打ち込んだ音符から音が鳴っていることに感動していました。
【ピアノ】匠/大改造!劇的ビフォーアフター/松谷卓/TAKUMI/弾いてみた/Piano/CANACANA
先輩から無理やり叩き込まれたコード進行
TAKUMIを打ち終わったころ、楽譜づくりをしていることを先輩が知り、先輩から部室に呼ばれ「コード進行って知ってる?」と質問をされました。
そもそもコードってなんやねん!って思ったのが正直なところ。
先輩がキーボードを取り出すと、カノンコード進行を弾き始めました。
「会長(当時のあだ名)、このカノンコード進行を毎日30回〜50回弾いて」と言われ、訳も分からず毎日部室に通ってはプルプル震えた慣れない手つきで言われた通り30〜50回を毎日弾いてました。それが和音(コード)を知ったきっかけでした。
YOUTUBEに「カノンコード進行」の参考がありました。
Smooth Aceを初めて聞いた大学1年生の夏
下手くそながら楽譜の打ち込み方やコードの種類を少しずつ覚えたある日、大学間での合同合宿が行われ、そこにハモネプ出演者の方もいました。その方から「Smooth Aceがすごくおすすめ」と言われ、Smooth AceのJpopカバーアルバム「Smooth Le Gout Avec Piano」を借り家でひたすら聞いてました。
裏で奏でているコーラスの旋律がすごく美しく、アレンジのすごさに身体中に電気が走るような感覚を感じたのを今でも覚えています。そこからもっと楽譜づくりがうまくなりたい!!と思い、まずはその方もアレンジャーだったため楽譜を全部参考にさせてもらえないか頼みました。快くOKしてくれました。
真似からの成長
参考に頂いた楽譜のうち数曲をまずは自分で打ち込みました。これまで自分では思いつかなかったコーラスの流れや、ベースの作り方を実際に打ち込むことで覚えていきました。この頃が一番成長した瞬間だったと今でも実感をしています。
どんな分野でも言えますが、まずは真似から入るのが一番の近道です。
音楽知識を本格的に身に付けたくなった
楽譜づくりにもだいぶ慣れてきた頃に、後輩に教える機会も増えてきました。ただどう説明をすればいいかと悩むことも多く、そんな時に知識が欲しいと思うようになりました。この時初めて音楽知識を身につけるための本を買いました。
もちろん、それまで知識がなかったので初めて読んだ時は古代文字を読んでる気分で仕方ありませんでした笑
音楽知識を先に身につけるべきなのか
楽譜を初めて作ろうとする人の多くに、音楽知識を身につけてから楽譜を作らなきゃいけないという認識を持っている人がいます。もちろんそれも大事ですが、私は正直後からでいいと思う派です。まずは、真似から入ることが大事だとこれまでの経験から思います。
数学が苦手な人にとって、1から方式を覚えていっても時間だけが経過して、やっと問題を解き始める頃には最初に覚えた方式はすっかり忘れてしまうということがあります。まずは、実際に回答を見ながらでも問題を解いて、あとから「なぜこれを使ったんだろう」という疑問を考えたほうが、絶対に効率がいいと思います。
音楽知識は必要なのか
じゃぁ、音楽知識がなくてもいいの?と聞かれると正直どちらとも言えません。音楽知識がなくても楽譜は作れるとは思います。
車の運転と一緒で、動作方法さえ覚えれば運転はできます。ただ、知識があれば自分で工夫ができるのと、他人に説明ができます。
車で例えるなら、もしも車が壊れたときに知識がある人は仕組みがわかるので何が原因かを判断し、自身で修理することができます。楽譜で言えば、盛り上がりにかけたり、オシャレにしたいときに音の流れに関する知識があれば、それを自由に操ることができます。
知識を身につければ今まで見えなかったものも見えてくるはずです。それを知る瞬間もすごく楽しいです。
まずは1曲をつくることから
時間がないから楽譜が作れない。その気持ちは十分わかります。ですが、楽譜を写すことからでもはじめてみることをおすすめします。私がピアノ譜を写して、実際に音が鳴る瞬間に感動したように、きっとみなさんもその感動を実感すると思います。最初は大変ですが、1曲作った人と全く作ったことがない人では大きな差です。
このブログでも、これから楽譜づくりについてや音楽に関してなどを書いていきます。
カテゴリーの楽譜・アレンジに記載していきますので、ぜひ読んでください。
本格的に音楽理論を学びたい、わかりやすく学びたいという方は昔Ustで配信していたベロベロ音楽理論がおすすめです。
それじゃぁ、また