【ご飯】桜新町で出会った喫茶店 レストランデミ
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8月が終わりいよいよ9月に突入する。社会人になって4年目になるが、時間の流れを非常に早く感じるようになった。住宅の建設現場に上司と伺った際に、昼ごはんを食べに桜新町駅前を歩いていたところ、レトロな喫茶店があったので入った。
年配のマスターと、メイド服姿のおばあちゃん(マスターの奥さんであり、ウェイトレス)が経営をしており、私と上司以外に客は2人だった。入店した直後、うちわを渡された。
「クーラーがあまりきかなんですよー」
外の気温は35度。クーラーは確かについていたが、業務用ではなく一般家庭用のクーラーだった。店が手狭とは言え、そりゃクーラーが効くわけがない。上司と私は本日のランチに書いてあったオムライスランチを注文した。
「お味噌汁とコーヒーどっちがいい?」
お味噌汁とコーヒーが同列なのも謎だが、とりあえず冷たいコーヒーが飲みたかったので、アイスコーヒーを注文することにした。
「ホットコーヒーしかないんですよー」
外の気温は35度。なぜアイスコーヒーじゃないのかすごく謎だった。すぐにお味噌汁に変更をした。その後、お水を持ってきてくれた。暑さもあり一段とお水がすごくおいしく感じたが、2口飲んだ瞬間ウェイトレスが横に立っており、
「お水注ぎ足しますよ。コップちょうだい」
と言ってきた。まだ2口しか飲んでないが、とりあえずお願いをした。すぐに注ぎ足した水を持ってきてくれ、また2口くらい飲んだ頃に・・・・
「お水注ぎ足しますよー」
と言ってきた。店を出るまで最低でも5回は水の注ぎ足しが行われた。コップの水が空になることがなかった。ある意味サービスはいいのかもしれないが謎だった。
注文したオムライスは、チキンライスに半熟状(スクランブルエッグのような)の卵がたっぷりかけられており、そのうえから牛肉が入った餡掛けソースをこれでもかとかけられていた。食べてみると、それはもう非常においしかった。お味噌汁はとても熱かった。冷たいスープが飲みたいと心から思った瞬間だった。
創業40年らしく、古くから桜新町駅前を見守ってきたそうだ。今では商店街の店が次々と倒産をし、地価も高いため駅前に入る店は個人経営店ではなく、マクドナルドやケンタッキーなどのチェーン店が多くなったとのこと。年齢的にもそろそろ引退を考えているが、とりあえず動くうちはたくさんの人に自分の料理を食べてほしいというのがマスターの願いだった。
「お水注ぎ足しますよ。コップちょうだい」
その声だけは最後までなくなることはなかった。レトロな内装であり、雰囲気も落ち着いているため、お昼時のバタバタ感もなくゆっくりと過ごすことができた。
「忘れ物はないかい?また食べにおいでー」
店を出るまでウェイトレスは優しくしてくれ、店を出てからも手を振って見送ってくれた。なんとも人情が溢れる喫茶店だった。次はナポリタンをぜひ食べたい。