まず、小学校・中学校で教える音楽の授業って
ものすごーくわかりにくいです
なぜでしょうか。
それは、日本の教育は基本的に”暗記”をベースとしているからだと思います。
例えば・・・
例題:「荒城の月」
1、作詞・作曲者の氏名を書け。
2、この曲は何調の曲か、答えよ。
3、楽譜の中にある「mf」の読みと意味を書け。
これは実際、中学生のテストで出される問題です。
作詞・作曲者の暗記、記号の暗記など、
このような点で大体暗記が面倒くさくなり挫折をする人が多いです。
私もそうでした。
「聞いたことはあるけど、意味まではわからない」
それは、記憶をしても結局使う場面がなければ
いつの間にか忘れてしまい、後から自分で覚えようとしても
めんどくさくてやる気が起きないからだと思います。
高校時代、工業高校だったので音楽の授業がなく
3年近く音符を見ない環境から楽譜づくりを始めました。
独学でしたが、そんな私だからこそ”わからない人”の気持ちがわかります。
それを前提として、これからコードについて話をしていきます。
「ドレミファソラシド」はイタリア語
音楽で一番身近に存在するのが音階。
それも「ドレミファソラシド」ですよね。
”ドレミファソラシド”と覚えるようになったのは
幼稚園・保育園で習う音楽がきっかけでしょう。
有名なのは「ドレミの歌」ですね。
”ドレミファソラシド”は英語!と勘違いをする人も多いですが、イタリア語です。英語では”CDEFGABC"となります。日本語では”はにほへといろは”となります。
ポイント①
・ドレミファソラシドはイタリア語
・英語では『CDEFGABC』
・日本語では『はにほへといろは』
つまり、私たちが普段から言っている「ド」は、
英語では「C」にあたり、日本語では「ハ」にあたります。
※何故Cからなの?というのは、音楽の歴史が関わってくるため説明を省きます。
スケール(音階)を覚えよう
ここからは「CDEFGABC」でお話をしていきます。
まず、鍵盤を見てみましょう
白い部分を「白鍵」、黒い部分「黒鍵」と呼びます。
これに、音名をつけると下のようになります。
「#」は半音あがるよーっていう意味です。
実際に聞くとこんな感じになります。
赤丸だけにしてみましょう
するとこのようになりました。
うん、いつも聞きなれた音階になりましたね!
重要なのは、この赤丸どおしの距離です。
①CからDは、半音を含む2音移動しています。
これを「全音の移動(全)」とします。
②逆にEからFは半音だけ(1音)移動しています。
これを「半音の移動(半)」とします。
CDEFGABCは「全・全・半・全・全・全・半」となります。
この間隔が一緒だったらどうでしょうか。
試しに、Dからスタートして同じ間隔で音を鳴らしてみましょう。
今度は黒鍵も出てきましたね!
これで音を鳴らしてみましょう。
・・・あれ?
さっきのCから始まったのと、同じように聞こえませんか。
そう、これが重要なポイントです。
間隔が一緒だと、聞こえてくる音の感じも一緒なんです。
この「全・全・半・全・全・全・半」という間隔で鳴る
音階のことを「メジャースケール」と呼びます。
他にもスケールはたくさんあり、中には全部が「全」で構成される「ホールトーンスケール」というのもあります。アトムのOPの最初に流れる不思議な音がそれにあたります。
また、「ド」の変わることを「移動ド」と言います。
いわゆる、これがカラオケなどでも良く見る「keyが変わる」ということにつながってきます。つまり1つのkeyyに対して主として使われる音は8つだけなんです。
ポイント②
・音階(スケール)は、音どおしの間隔が一緒であれば
同じような感覚で聞こえ、これがkeyを変えても感覚が変わらない理由
・「全・全・半・全・全・全・半」で構成されたスケールをメジャースケールという。
ここで注目してほしいのは、Dから始まった時#がFとCについてますよね。
これが楽譜などでト音記号やへ音記号に#やbがついている
いわゆる「調(key)」となります。
#が2つなので、key=D(Dの調だよー)となります。
上の図は「五度圏」というものですが、これを見るとわかりやすいです。
音どおしの距離の単位「度数」
いちいち感覚を「全・半」で言うのは面倒くさいですよね。
そのため、ある音から音への距離を示したものを「度」として表しています。
このサイトがわかりやすかったです。
距離の基準(スタート地点)となる音を「ルート音(根音)」と呼びます。これはコードを覚える上で重要なフレーズです。
ポイント③
・ある音からある音への距離を示した単位を「度数」という
・距離の基準(スタート地点)となる音を「ルート音(根音)」と呼ぶ
疲れたので今日はとりあえずここまで。