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民間企業にいた僕が感じた、公務員の仕事について


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前職では建築関係の仕事に携わっていました。業務内容としては建材メーカーの営業です。民間から公共建築まで幅広く営業活動を行っていました。

 

大学時代には”公務員を目指すと将来安定”などと親から言われたものです。そんなことを下記の記事を見て思い出しました。

 

営業として、よく地方の役所・役場を訪問していました。前職が、ちょっと特殊な営業スタイルだっため建築・住宅課だけでなく福祉課や児童教育課、林業課、財務課など多岐にわたり訪問しては担当と話していました。記事を見て共感したのは下記の文章ですね。

 

利益を全くといっていいほど追求しない職業ですので、基本的には与えられた役割を前例踏襲でミスなくやることが求められます。

より良い改革案などは毛嫌いされ、変化を嫌う環境ですので、やる気のある若手もどんどん保守的にならざるを得ません。

 

まぁ、本当に保守的な考えの人が多かったです。「実績がないことは安心できない」というのが、私が思う公務員に対してのイメージですね。

※決して悪いことではないですよ。

 

 

ある地域の教育課を営業していたときに、自社が提供する建材を使ってみたいという職員(教育課 担当者A)がいました。(一社指定はもちろん禁止です。国の認定製品としてのPRと、コンサルティングとしての立場で営業していました)担当者Aは年齢が20代後半から30代前半、中肉中背の男性でした。

 

担当者A「いま、新しい保育園の計画をしてるんです」

 

私「では、このようなプランはいかがでしょう。よければ資料お送りします」

 

担当者A「え!いいんですか。是非資料がほしいんですよ!」

 

その後、勉強会もやりたい、プランの詳細な部分をあくまでコンサルとしての立場でご相談を受けていただきたいなどいろいろな要望があり、対応を行っていました。プランを詰めていく中で、その地域で建設している園舎の費用、またこれまでの実績からさらにコストダウンを図ることが分かり、担当者Aは「教育課から建築課に対して提案を行う!」と言いました。

 

別日に訪問をすると、年配の担当者Bが出てきました。以前までお話しをしていた担当者Aは、訪問時に私からも十分見える位置に机があったため、そこに座っていることは確認できました。

 

私「あのー、OOさんはいらっしゃいますか?」

 

担当者B「あー、彼なら担当から外れました。私が担当になります」

 

私「では、先日の続きをご説明・・・」

 

担当者B「いや、もう結構です。これまでの実績に基づいたプランで進めます」

 

その後、電話で担当者Aとお話しをしたが、新しいことよりも過去の実績の方が安心できることから却下をされたとのことでした。また、同時に担当を外されたとお話しをしていました。

 

 

民間企業は自社の製品を販売し、そこから得た利益で新しい事業を展開していきます。そのため、計画がしっかりとしていれば提案はしやすいです。特に中小企業・ベンチャー企業はそのような傾向が強く感じます。しかし、役所などは税金に基づいての公務になるため、「市民の意見」に耳を傾けるのが当然です。新しいことをしようとすれば、市民が反対をする恐れがあるとして消極的になりやすく、保守的な考えのもと計画が行われていきます

 

すべての役所がそうとは限りませんが、これまで営業を行ってきた役所に対するイメージは上記の通りです。やりたいことがやりにくい環境なのかもしれません。その代わり、会社が潰れるといった不安感などは、ほとんどないというメリットがあるため、「公務員は安定」というイメージは確かに強いです。

 

ただ、個人的に様々な地域の役所・役場を営業してきた中で、”いい地域だなー”と感じた街は職員がすごくイキイキとしながら、新しいことにチャレンジをしていました。自社製品を使ってくれていたからということは関係なしに、役所内の雰囲気からそのように感じとれます。

 

地域貢献に対し直接結びつくのが公務員の仕事だと思いますし、役所・役場内から積極的にチャレンジができる環境ができると、より働いていて面白みがあるかもしれませんね。