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日本が誇る最高峰のアニメーション映画”AKIRA”


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ブラザーです。

 

本日は、自粛期間中に是非見てほしい映画「AKIRA」について書きたいと思います。個人的な感想としては、1回見ただけでは正直”わからない”というのが感想ですが、2日前に再度見返すと、また”新たな発見があったな”と実感をしました。ちょうど、今年の4/24に4Kバージョンで復活をいたしましたが、何故このタイミングで復活をしたのかという点も含めご紹介をしていきたいと思います。

 

AKIRA”とは

世界に驚愕を与えた漫画と映画の世界

1982年〜1990年までの7年間、ヤングマガジン講談社)で連載をされていた漫画でした。映画は1988年に公開をされ、これまでのアニメの常識を覆すような仕上がりから、世界に対し”ジャパニメーション”の先走りとも言える作品となりました。

 

”あのスティーヴン・スピルバーグ監督も、こんな映画を撮りたかったと話たらしい”

 

原作者である大友克洋さんは、映画の脚本と監督も手掛けられており、全120話を2時間の映画で制作したために漫画と映画は若干内容が異なりますが、それぞれで世界観の良さが表現をされている作品です。

 

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AKIRAの功績

映画”AKIRA”が制作された1988年は、日本はバブル期に突入しており、映画の製作費

は10億円だったとのことです。参考までに、ジブリ映画天空の城ラピュタは8億円だったとのことです。漫画は1984年に講談社漫画賞を受賞し、漫画のアカデミー賞と言われる「ウィル・アイナーズ漫画賞」を受賞。新世紀エヴァンゲリオンでおなじみ、庵野先生もAKIRAに影響されエヴァンゲリオンを製作したと言われています。

 

AKIRAのストーリー(映画版のストーリー)

1988年7月、関東地区に新型爆弾が使用され、第三次世界大戦が勃発。31年後の2019年が物語の舞台。東京湾には都市”メガポリス=ネオ東京”が構築され、かつての繁栄を取り戻しつつある状況だった。2019年のある夜、閉鎖された高速道路を駆け走る暴走族集団と、別にバイクの一団があった。その一団のリーダーを仕切るのが職業訓練高校の生徒である金田と、その学校に通う生徒仲間だった。暴走族と喧嘩をしては、夜の街をバイクで駆け回っていた。

 

誰もいない筈の路上で、26号と記載された小男と遭遇。先頭を走っていた鉄男は、バイクで衝突する。この26号(タカシ)は、アーミー(政府軍)の研究機関から反政府軍によって連れ出された実験体だった。事故が起こったその場に、タカシを追いかけてきた軍のヘリが到着。中から26号と同じような容姿の27号(マサルと大佐が降りてくる。鉄男とタカシは軍によって連れて行かれた。

 

軍によって拉致をされた鉄男は、機密の医療施設で脳波の実験を行われる。大佐の目的は「鉄雄を捕獲し、アキラの脅威を未然に防ぐこと」だった。その後、鉄雄は薬によって覚醒をし、自身の中に秘めた超能力を身に着けることとなる。一方、鉄雄を探す金田は、バイク事故の一件から警察に連れ込まれ、そこで反政府軍のケイと出会う。ラボ(医療機関)を脱走した鉄雄は再び金田たちと出会うが、そこで自身の中に今ままでなかった感情が生まれる。自身のコンプレックスだった、金田よりも弱い自分の存在だ。鉄雄にとって金田は邪魔な存在となっていた。覚醒した状況に再び軍が現れ、再度鉄雄を誘拐する。

 

ネオ東京ではゲリラとアーミーの銃撃戦が始まり、各所で暴動行為が行われていた。大混乱の中で、ゲリラの主導者根津、新興宗教団体の教祖ミヤコ様は、ネオ東京の崩壊と「アキラ」の覚醒を予言。金田は銃撃戦の中からケイを救い、反政府軍のアジトに侵入。彼らと共に、政府軍のアジトに向かう。

 

一方、鉄雄が連れ出されたラボでは、鉄雄の超能力が暴走をはじめ次々と人を殺す。ラボの奥で隔離をされていたベビールームで、タカシとマサルの仲間25号(キヨコ)が恐ろしい予言をする。「アキラくんが・・・・怖い夢を見たの。人がいっぱい死んで、まちが壊れて」、この実験体たちはそれぞれ超能力者であり、キヨコは予知能力を持っていた。

 

鉄雄は自身の中に意識的に存在するアキラという存在に苛立ち、無理やり情報を聞き出しアキラの隔離場所を知る。タカシ、マサル、キヨコは鉄雄の存在に危機感を覚え、行動を開始。キヨコはケイをコントロールし、アキラの眠る施設に向かわせるが鉄雄の力に及ばず、アキラが収容されるカプセルが見つかる。大佐はネオ東京を守る為にSOLを使用。そこに現れる金田。政府が恐怖に怯える”アキラの存在”、反政府軍と政府の争い、そして鉄雄と金田の対決が繰り広げられるSF映画です。

 



 

AKIRA”の魅力について

AKIRA」は予言書。時代は繰り返されるメッセージ性

Twitterで話題となったのが、AKIRAが予言書ということ。

 

これは非常に話題となりました。当然2020年にオリンピックが開催されることは、誰も予想ができないので、”大友監督がすごい!”というわけではありません。

 

では、なぜ2020年にオリンピックがくる設定にしたのでしょうか

 ここに考えられるのは、”時代は繰り返される”というメッセージ性のように思えます。

 

AKIRA」から見える日本の歴史

原作をベースに考えます。原作は1982年に製作されましたが、爆弾による都市崩壊から物語は始まっています。これは1945年の原子爆弾の使用により長崎と広島の都市が崩壊し、ポツダム宣言により終戦となった時代を示しており、そこから37年が1982年に当たります。そして大友監督はそこから37年後の世界、つまり2019年の未来を描いたのだと考えられます。

 

1964年に、日本では東京オリンピックが開催されました。当時、終戦から産業の発展による高度経済成長期を迎え、日本の復興は加速しオリンピックの招致に成功しました。一方で、1950年〜1960年、1970年の2度に渡り日本では日米安保保障条約に反対する大規模デモ運動「安保闘争(あんぽとうそう)」が行われました。

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 このシーンとAKIRAの暴動シーンを重ねると、何か共通したものを感じますよね。

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もちろん、2020年の現在においてこのような暴動は起こっておりませんが、この映画の中では税制による国民の不安というシーンもあります。1988年公開当時は、ちょうど税制改革関連法案が可決され、同年12月に消費税が導入された年でした。2019年10月、増税により8%の消費税から10%へと増税となりました。ここを考えてる、時代はなんとなく繰り返されているかのように感じます。

"AKIRA"から、日本における「時代背景」というものを読み取ることもできると感じました。深い映画ですよね。

 

映像の美しさと、卓越された音楽

1988年の映画とは思えないほど、細かな部分まで描かれているアニメーション。そして、アクションシーンのど迫力さには圧巻です。

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 また、どこか昭和感が漂うのも”美しさ”だと感じます。音楽に関しても独特な雰囲気を表現しており、サントラは月曜から夜更かしでも使用をされています。あの「ダー・ダッダー」っていうやつでね


AKIRA soundtrack - Geinoh Yamashirogumi - "Tetsuo"

4Kで復活をするAKIRA

公開から30年以上の時を経た2019年。AKIRAの4Kバージョンが復活をし、2020.4.24に発売が開始されました。当時の35mmマスターポジフィルムから4Kスキャン&4Kリマスターを施し、音楽監督の山城氏指揮の元、半年もの時間をかけて細部までこだわり抜いた5.1ch音源のリミックス。新しいAKIRAの世界観を表現している作品とのことです。

 

時代がようやくアキラに追いついた

 


「AKIRA 4Kリマスターセット」(4K ULTRA HD Blu-ray & Blu-ray Disc)」4月24日発売告知CM(第二弾)

 

 

最後に

本編を見るとわかりますが、「主人公アキラじゃないやん!」と最初から驚く方もいるかもしれません。ただ、この物語において”AKIRA”の存在とは何かという点を考えることも、この映画を見る魅力かもしれません。この映画を見たときに感じるメッセージ性は、「時代は繰り返される」「人間は復興できる」という2つのように感じます。ただ、またAKIRAを見たときに感じることは、全く新しいことなのかもしれません。

 

コロナの自粛で戦う現在、大友監督が30年前の過去から未来に向けたメッセージ。ただのSF映画ではなく、その奥にある深い深い表現を感じながらぜひ見ていただきたい作品だと感じています。

 

何よりも、かっこいい!!!!

 

 

それではまた。

 

 

参考

v-storage.bnarts.jp

ja.wikipedia.org

v-storage.bnarts.jp

 

販売情報 

AKIRA(3) (KCデラックス)

AKIRA(3) (KCデラックス)

  • 作者:大友 克洋
  • 発売日: 1986/08/21
  • メディア: コミック