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【現代社会】全人代って何?中国の歴史から紐解く全人代について①


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ブラザーです。

STAY HOME 週間ということで、アカペラの練習は暫くお休みです。新卒1年目で、上京してきて以来なので、5年ぶりくらいにこのような日常を過ごしてますね。あの頃は、半年くらいアカペラをお休みしていたので。

 

この自宅で過ごす時間が多い間に何かできないかなぁと思い、

 

「あ、高校の時できなかった勉強をしよう」

 

そこから、世界史や歴史を勉強したいと思うようになりました。さらに新聞を読んでいると、歴史を知ると新聞が読みやすくなってきたんですね。全く無関係と思ってたんですけどね。

 

ここについては、改めて書くとして・・・

 

アウトプット用に、このブログを使いたいと思いました。そこで「現代社会編」「歴史編」などなど、様々な内容で記載をしますので!極力わかりやすく書きます。

 

 

さて、今日は現代社会ということで「全人代の開催予定日が2020年5月22日に確定した」ということをベースに書きたいと思います。

 

 

え、中国の話なんてわからないよ・・・・

 

僕もそうでした。だからこそ、全人代なんて何かわからなかったので、全く興味ありませんでした。ただ、上記にも書いたように、歴史とか背景を知るとわかってきました。

 

個人的意見が入るといけないので、参考文献です。

めちゃくちゃわかりやすい。ここから今日は、中国の歴史に触れながら、全人代とは何かということまで書きたいと思います。

 

 

全人代の話の前に 

総書記と国家主席

僕は勘違いをしてました。総書記=国家主席と思ってたんですよ。でも、同じように勘違いしている人は多いと思います。何故そんなことが起こるのか、それは「ニュースで取り上げる時に説明していないから」「共産党の立場を理解していないから」です。

総書記:中国共産党のトップ(最高指導者)。書記長とも言います。

国家主席:中国のトップ。大統領と一緒

 つまり、日本で言えば自由民主党トップである安倍さん、そして総理大臣である安倍さんの立場のことを指しますね。(厳密には大統領と首相の意味は違います。選出のされ方が違うからです)

 

現在、中国の総書記・国家主席習近平さんですよね。

ここで疑問があります。

 

共産党ということは、他にも党が中国にはあるのか

 

ここが、今後の話の中で注目すべきポイントです。実は、他にも”党”はあります。なのに、メディアでは名前が出てこないですよね!だから総書記と国家主席で混乱するのです。ここについては、歴史を見てから話します。

中国の歴史から見る「中国」という国のあり方

登場人物

まずは登場人物を洗い出しましょう。

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池上さんの本を見る限り、大まかに歴史を知るには上記の6人がポイントだと思います。左が中国側、右が中国以外となっております。

建国者の登場とソ連との関係

1937年から1945年まで大日本帝国中華民国の間で”日中戦争”が繰り広げられていました。1945年に日本がポツダム宣言を受理し、日本は戦争で敗退をしました。この後、1949年に蒋介石(しょうかいせき)率いる国民党政権を台湾に追いやり、中華人民共和国が建国されました。

 

この戦争の際に、共産党を率いていた毛沢東が事実上のトップとなりました。国民党を台湾に追いやった背景にはソ連の力添えもあり、ソ連とは兄弟関係にありました。

 

毛沢東は国のトップとなり、当時ソ連の最高指導者だったスターリンの思想を踏まえ「大躍進政策」を行いました。ソ連はこの時「工業生産および農業生産に置いて15年以内にアメリカを越せるぜ!」と政策を進めていました。毛沢東も憧れていました。

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大躍進政策は失敗に終わります。そもそも大躍進政策は、「鉄鋼をたくさん作って産業盛り上げれば国が潤うはずだ」という考えから、山を崩したり農地を切り崩して溶鉱炉を作る計画でした。ただ、農業が中心だった中国に置いて鉄を作る知識はなかったんです。

 

「えー、どうやって作るんだー。でも毛沢東さんが言うから間違いないか」

 

毛沢東は建国者という立場であるため、ある意味国のヒーローでした。よくわからないけど、とりあえず成功すると思うという考えは当然失敗を生みます。もちろん、知識もない中で作った鉄はグチャグチャ。また、山を切り崩したので雨が降って大洪水が発生し、鍬(くわ)などの農具も鉄にするための材料にしたので農作物も作れなくなり、中国は飢餓に見舞われます。※ちなみにソ連も農業政策を進めてましたが失敗してました。ただ失敗なんて言えないので、毛沢東には成功したと話していたそうです。

 

国民「毛沢東、なんか怪しくない・・・」

毛沢東「やばいなぁ。このままじゃ立場が危うい」

 

さらに、1956年にソ連の「スターリン批判」を契機に、中国とソ連は対立を始めます。スターリンが亡くなると、ソ連の言うことは聞かなくなりました。そりゃそうなりますよね、だって国がグチャグチャになったんですから。毛沢東は、立場を守るために新たな運動を立ち上げました。それが「文化大革命」です。

裏で牛耳る毛沢東、「文化大革命」による運動

ここで毛沢東は、国家主席の立場を離れます。国の統制を任せたのです。ただ、自身は建国者であるという立場を大事にしたいので、そのためには毛沢東反対派の連中を抑え込む必要がありました。そこで、学生を中心に文化大革命を起こします。簡単にまとめると下記のようになります。

 

「学生諸君、君たちに政府に対抗する人たちをやっつけて欲しい」

 

もちろんこのように話してはないと思いますが、紅衛兵という集団を作り、学生運動による反政府の国民を追いやる作戦に出ました。学生たちは、毛沢東が言うなら間違いない!という考えから、各地で暴動を起こしました。この文化大革命での死者は、数十万人〜2000万人に及ぶと言われています。

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この文化大革命には激しい歴史が刻まれていますが、結果的に毛沢東が奪権をすることは成功しました。当時、実権を一時的に渡していた劉少奇や鄧小平なども追いやりましたが、紅衛兵は想像以上に活力を増し、毛沢東でもコントロールできなくなりました。

 

最終的に、紅衛兵毛沢東により郊外の農村地に追いやられました。都会の子供達なので、田舎で農業をやれと言っても無理です。これによって、また多くの命が奪われたとのことです。そして、奪権はしたものの、一度追いやった鄧小平を再び呼び戻して自身の仲間に加えました。鄧小平は非常に頭がキレる男だったので便利だったのです。

 

改革解放と天安門事件

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毛沢東が亡き後、鄧小平が最高指導者として国家主席になりました。鄧小平(とうしょうへい)は、「先福論」を唱えていました。「先に豊かになる人、豊かになる地域から豊かになれ」という考え方のことです。文化大革命によって、国は大きく歪んでいました。そこで、中国を豊かにするために、外国の企業が中国で経営ができるように体制を作りました。

 

「さあ、海外のみなさん。中国に企業を立ち上げてください」

 

これが改革解放です。

土地も、人件費も安い中国には殺到します。当然、企業が増えれば国も栄えて行きます。しかし、そう簡単には行きませんでした。沿岸部の地域ばかりが豊かになり、格差が生まれました。当然ながら、貧しい人にとっては生活が苦しくなり、次第に豊かになりたいという想いから、民主主義制度を望むようになりました。

 

 

この後に起こったのが「天安門事件」です。ただ、この天安門事件は、いまだにその内容が謎に多く包まれています。今、国内では毛沢東の失敗、そして天安門事件に関する情報は一切インターネットで情報が見られないようになっています。

 

国民の自由を求める”民主化”は、結局共産党には勝てません。ここから、2代の国家主席を経て、現在の習近平時代に突入するわけです。

 

習近平時代の突入と国家の仕組み

さあ、やってきました習近平政権です。実は、建国から70年が経った昨今、また毛沢東人気が再熱してるようです。え?あんなに酷いことやった独裁者なのに・・・と私も思いました。

 

毛沢東は、ソ連をモデルとして大躍進政策で失敗、その後に文化大革命を起こし、またもや多くの犠牲者を出しました。鄧小平は、合理的に考え改革解放を行い、中国経済を持ち直した人物でした。しかし、鄧小平は”平等”な社会でなく”格差”がある社会を生んでしまった。そう、毛沢東の時代は「みんな貧乏」でしたが、それでも格差がなかった時代がよかったと思うところから「毛沢東の時代はよかったなぁ」と思っています。

 

習近平は鄧小平の考えを否定し、毛沢東路線へ戻そうと考えています。現在、習近平は「中国のトップ」であり「共産党のトップ(総書記)」を兼任しています。

 

 

さあ、ここからが面白いですよ。

中国共産党の組織図(最新版)を見てみましょう。

 

中国共産党。最強のチャイナセブンの存在

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ここでお話したい内容は「共産党の立場」です。上の歴史で、どれだけ共産党が権力を持ってきたか話しました。ただ、世界から明らかに独裁国家と思われないようにするためにも、一応他にも党はあります

 

ただ、中国の法律には「共産党に従う」という法律があります笑。これ、すごくないですか!そして、共産党員は現在8900万人います。その方達がもつ特権に、「共産党員は逮捕されない」というものがあります。これは驚きですよね・・・・万引きとかしても逮捕されないんです、なぜなら”共産党員だから!”

 

そして、8900万人の中から選ばれしエリートが、党大会代表です。この党大会代表より上のメンバーで行われるのが、全国人民代表大会全人代なのです。

ちなみに、党代表は共産党員の中から、各地方ごとに選出をされて選ばれます。ところで、党大会という言葉をニュースで聞きませんか?実は、全人代と党大会は別物です。

 

全人代は1年に1回、国の方針(予算、法律)を決めるために行われます。一方党大会は5年に1回、党の方針を決めるために行われます。ただ、一党独裁なために事実上の権力は党大会の方が上なんです。ここも驚きですね。

 

さあ、どんどん人数は絞られます。最終的に7名の政治局常務委員が選ばれ、その中のトップが総書記となります。ただし!政治局委員(24名)が集まるのは・・・なんとに1回なんです。そして、その上に君臨する7名を「チャイナセブン」と呼びます。チャイナセブンは、週に1回集まります。

 

ワンピースでいう五老星(ごろうせい)みたいなもんです。まぁ中国政府最高権力をもつ七人ということですね。総書記を選出するために、奇数の人数というわけです。

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習近平には新たな狙いがあります。それは「一帯一路」の計画です。習近平は2019年に法律を変え、自身の任期を延長させました。さらに、チャイナセブンには自身の仲間のみを選出する力をもち、完璧な体制を作っています。まさに皇帝です。

 

ここからアメリカとの話になっていきますが、長くなったので続きは改めて。

 

次回のポイント

✔️マルク・ペンス宣言による宣戦布告「新米中戦争の幕開け」

✔️情報監視社会。社会信用制度による新しい時代

✔️ハイテク覇権争い〜一帯一路によるシルクロード計画〜

✔️新皇帝の君臨。全人代2020では何を話すのか。

 

 

続く。