【仕事】「私の若い頃は」と武勇伝語るなら、オリエンタルラジオくらい面白い自信があるなら言え
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こんな悩みをもつ方はいるでしょうか。
✔︎部下が相談してくれない。
✔︎突然辞めると言われた
✔︎真摯に相談に乗っているのに、何故か納得言っていない顔をする
おそらく上記の悩みがある方は、
「俺の若い頃は〜」「あの頃は〜」という言葉を使ってませんか。
この言葉の危険性と、部下とのコミュニケーションで大事なことについて話したいと思います。
「俺の若い頃は〜」で9割話を聞かなくなる
つい口走ってしまいがちな方も多いと思います。
私も大学時代、後輩からサークルでの相談をされた時に、
「俺がまだ1年生の頃は・・・」という話をしていました。
まずは、部下が嫌な上司と思う理由について現状を把握します。
上司との関わりで嫌な瞬間は「報告・相談・確認など」
株式会社ビズヒッツは、働く男女500人を対象に「嫌な上司に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化させました。
その中に、「上司との関わりで一番嫌なこと」という結果があり、1位は「報告・相談・確認など」が78人という結果になりました。
嫌いな上司の特徴ランキング!男女500人アンケート調査|Biz Hitsのプレスリリース
「仕事以外の付き合い」「プライベートな会話」などを抑えての1位ということで、仕事の相談や報告などをしにくいというところが、部下にとっての悩みになっているという結果を示しています。
上司が嫌になるきっかけ
私にも部下と上司がいます。
ただ、割と珍しいタイプだと思いますが、上司から相談される機会もあります。相談内容は、部下とのコミュニケーションがうまくできないという相談です。
一方で、私の部下からは、相談をもらった上司に対する愚痴をよく聞きます。両方の話を聞く限り、そこから導き出した答えとしては、
”共感”についての勘違いという点だと思いました。
相談したのに嫌になるというのは、上司が共感を勘違いしているケースが多いと思います。そのことについてもう少し具体的に書いていきます。
共感の勘違いとは何か
「俺の若い頃は〜」と過去について語る上司は、
何故この言葉をあえて話すのでしょうか。
それは、部下にもっと大変な時代があったということを見せつけ、そこから、「今の方が便利になったし働きやすくなったんだよ!だから頑張って!」というメッセージを伝えたいのではないでしょうか。
このような「共感」と勘違いしているケースが多いと思います。
いや、私はそのようなことを思ってない!
私はちゃんと部下とコミュニケーションできている!
そんなことを思っている人ほどできていないです。
今まで何人もそのような上司を見てきました。
改善策としては、コミュニケーションの本質を理解できばいいのではないかと思っています。それは、「本当の共感」です。
本当の共感ができれば、9割は相手が話す
いつのことか忘れましたが、私も共感に関しては悩んだ時期があり、
いつの間にか「よく相談を受ける」人間になっていました。
そんな私が思うのは、共感しているということを相手が理解できれば、話の9割は相手が話すということです。
いや、そこは自分がアドバイスするのだから、自分が中心となって話さなきゃダメでしょ!と思うかもしれませんが、それも勘違いの一つだと私は思います。理由を書きます。
相談相手は明確な答えを求めていない 場合もある
例えば、エクセルの使い方や、お店の行き方など明確な答えがあるのであれば、それは答えを求めています。ただ、不安・心配・愚痴・将来性などに関しての相談は答えはありません。
大事なのは「聞いてほしい」「理解してほしい」ということです。
これが共感性の根本だと思ってください。
過去の話は自分しか知らない
ここで「俺の若い頃」というフレーズを言った時に、相手が求めていることに合致すると思いますか。
共感を得るためには、相手のことを受け止めるだけでなく、相手にも理解をしてもらう必要があります。その時に昔のことを話しても、所詮は過去です。
「お客さんになかなか電話が繋がらなくて困ってます」
「私が営業だった時は、すぐに訪問をしたものだがな」
営業環境も違う、客も違う、時代も違う!これで共感を持てるはずがありません。所詮は過去の話であるため、そのような話は共感性が持てません。
では、どのような人が相談しやすい相手になるのか。
相談しやすい人になる3つのポイント
相談を否定しない
否定から入るのはナンセンスです。もし、否定から入るのであれば、その根拠となるデータ、つまり再現性が取れるものを出してください。
それが出せない限り、むやみに否定してはいけません。
まずは門を開けてお迎えすることを心掛けましょう。
一緒に現状を整理する
大事になのは「一緒に」というところ。
相手に全てを行わせるのではなく、一緒に考えることが大事です。
ここで共感をさらに増すことができます。
アドバイス2割、答えは相手が8割
最終的に行動するのは相談相手です。
上司は先導をする役割であり、直接的なアドバイスは別にしなくても相手は行動します。
アドバイスに関しては、相手の考えのいいところを褒めつつも、改善すべきポイントをそっと添えるくらいがちょうどいいです。
人は話し方が9割
今、世間で最も話題になっている本があります。それは、永松茂久さんの「人は話し方が9割」という本です。
読者が選ぶビジネス書グランプリ2021 コロナ渦を支えたビジネス書:特別賞受賞。60万部以上のベストセラーとなった作品。
会話が上手くなる方法、それは「苦手な人との会話を避け、大好きな人と話す時間を増やす」これだけです。そして、大好きな人と会話をすることで話し方が上手くなったあなたには苦手な人がいなくなり、人に好かれます。
この本の内容では、人の「会話」という部分の本質に触れており、今回お話しした聞き上手の達人になる方法と、相談相手に対して行うべきこと、9割喋らせる「拡張話法」についても記載されています。仕事で必ず役に立つ内容ばかりでしたので、ぜひ皆さんも読んでください。
まとめ:生産性向上要因は、人間関係だった(ホーソン実験)
ホーソン実験は、アメリカの電機機器製造企業のウェスタンエリクトリック社で、ジョージ・エルトン・メイヨー教授によって行われました。メイヨー教授は、人間の動機付け要因を、賃金から人と人との関係性の充足や社会的欲求の充足へと転換することを提唱しました。
あたかも良好に思えて、実は部下からは嫌な上司と思われている可能性は高いです。ただ、相談を受ける時に自己満になっていないかも考えるべきです。相談する側も、相談を受ける側も、違いを理解し合う関係性を持つことで、より仕事がスムーズに進むと私は考えています。
「俺の若い頃は〜」という言葉は、禁句と思ってください笑
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