【アカペラ】アカペラライブの審査員やったので、総評書きます
久々のブログです。
最近はフットサルばかりでしたが、今回東京理科大学アカペラサークル「VOICE TRAINING部」様より、サークルライブのオーディション審査のご依頼をいただき、先日審査を行なってきました。
依頼を受けたとき、「え・・本当に俺でいいの。てか俺のこと知ってんの?」と思ったのが本音です。何故なら、2年間近くアカペラをやっておらず、フットサルばかりしていたからです。ただ、それでもお声がけを頂けたことは本当に嬉しく、審査を行えることを楽しみにしてました。そして、アカペラを2年近く離れてたからこそ、新鮮な感覚で審査ができる自信がありました。
先に、このコロナ下でステージに向けて曲を作り上げてきたこと、そしてオーディションの準備を進めてきたサークル員の皆様に拍手を贈りたいと思います。
誠悦ながら、総評を書かせていただきますが、この総評はVOICE TRAINING様向けだけでなく、アカペラを楽しまれている全ての方々に向けたメッセージでもあることを述べさせていただきます。
てか、そもそもブラザーって誰だよ!って方は下記をご覧ください。
- いかにメインボーカルをわかりやすくするか
- ステージに立つ瞬間からライブは始まっている
- 曲の盛り上げ方(全体的な抑揚について)
- 和音の積み方に注意
- 休符・呼吸も音楽である
- 2つの観察力
- 最後にメッセージ
いかにメインボーカルをわかりやすくするか
視覚からの情報は大切
過去に私もオーディションを受けた際に、審査員の方にアドバイスを受けた内容ですが、メインボーカルが誰かをわかりやすくすることは大事です。対人コミュニケーションにおけるメラビアンの法則では、”視覚情報55%、聴覚情報38%、言語情報7%”とあるように、視覚から受ける情報は非常に重要になってきます。マスクを付けていると、口元がわからないために誰が歌っているかがわかりにくくなります。その時、身振りや立ち位置で「あーあの人がメインを歌っているのか」と初めて知ることになります。
ステージングを工夫すること
アカペラでは個々の動きを統一したり、逆に個々が発声しやすい身振りをするために、同じ立ち位置だと誰が歌っているかわからないことがありがちです。そこに、マスクをつけた状態で演奏を行った場合、「この人がメインボーカルである」という工夫をしなければさらにわかりにくくなります。そこで大事になるのは、上記の「立ち位置」ですが、それを解決する方法は「ステージングの工夫」です。
鏡や録画を活用しながら、自分たちで客観的に見ながらメインボーカルがわかりやすいかを観察することが大事です。これは歌わなくてもできる練習方法です。コロナ下でアカペラの生演奏をしっかり見る機会がなかったので、改めてマスクありでの演奏において、ステージングがいかに重要であるかを、審査員の立場、観客としての客観的立場から実感することができました。
ステージに立つ瞬間からライブは始まっている
演奏していない時間もライブである
いや、そんなの当然でしょ・・・と思うかもしれませんが、この意識を持たないと必ずグダる瞬間が出てきます。入場、曲の開始、曲の終わり、MC、ステージからはける、この全てをお客様は見ています。演奏だけ上手くいくように練習する!という意識では、どこかでボロが出てきます。また、大事なこととして「曲の始まりと終わりをはっきりさせる」ことも大事です。今回のオーディションでも、拍手のタイミングに戸惑いが出るバンドがいくつかありました。そのためには、どこでお客様に拍手をいただきたいかをわかりやすくすることも大事です。特に、演奏終わりにマイクを離すタイミングがバラバラだったり、バンドメンバーの顔色を伺って「ありがとうございました」と挨拶をしていては、お客様も拍手のタイミングに戸惑います。
衣装を揃えることは大事
見栄えの良さは、パフォーマンスだけでなく衣装にも表れてきます。衣装はバンドコンセプトにも繋がる重要なアイテム。一人でも違っていると、曲よりもそっちに気になってしまうことがあります。せっかく一生懸命曲を練習したのに、お客様の意識が衣装の違いにズレてしまうのは非常に勿体無い!!企業面接に行った時に、上はスーツなのに下がサンダルだったら、志望動機が完璧でもサンダルの印象で内容が頭に入ってきませんよね。それと一緒のことです。
目線は上!自信を持って!
目線を下にしていると、「あれ?自信がないのかな」と思ってしまいます。プロのアーティストがライブをするときに、ステージ下のお客様だけに目線を向いている人はいませんよね。特にステージ上では照明が上から強く当たるので、目線を下にすると顔が暗くなります。それも曲の印象を台無しにしてしまいます。目線を下にすることで、声も通りませんし、綺麗なハーモニーはまず作れません。演奏する皆さんの前にいるのは、お客様です。無観客・身内でのライブでも、聴いていただく方が目の前にいるという意識を持ち、一番後ろの席まで声を届けることをイメージして演奏してください。
曲の盛り上げ方(全体的な抑揚について)
バンド練習では、大概抑揚はみんなで合わせる練習をすると思います。「サビだから大きくしよう!落ちサビは静かにしよう!」とメンバーで話し合う機会はありますよね。次に考えるべきは、「全体構成における抑揚の付け方」です。細かい部分の抑揚を練習しても、全体的に見たらボリューム一緒じゃね?みたいな演奏がよく見られます。曲の中で、ミニマムはどこで、マックスはどこかを可視化(グラフにしたり)させて話し合うといいと思います。これは、アレンジの段階からも言えます。私がアレンジをしている窓の満月では、極力ボリュームゾーンについては全ての曲で統一するよう、構成段階からグラフを書いてアレンジしています。そして、初回の練習でメンバーと改めて話し合い、細かな点をつめることを心がけています。曲中で、ボリュームのギャップを作ってあげることで、お客様が曲の最初から最後まで引き込まれるようなステージにできます。
和音の積み方に注意
私もやりがちなんですが、コーラスとベースにおける和音の積みが離れることで、響きが薄れてしまいます。もちろん、曲中でこのような場面が必要な時はありますが、基本的にあまり離れすぎないようにすることが大事です。また、高音を攻めるとき、歌い手はファルセットにしないと出ないことが大半のため、そのファルセットが安定的であること、また、他のコーラスと母音の出し方が一緒であることが求められます。もちろんピッチ感も踏まえた音の当て方も必要です。綺麗だし、曲の中で映えると思われるため、サビの入りで思いっきり高音をぶつけるアレンジもありますが、実はあまり高すぎるとバランスが崩れ、せっかくサビ前まで盛り上げたのに、結局サビの入りで薄れてしまう・・・ということになってしまいます。1音で盛り上げるのではなく、和音が奏でる”響き”で盛り上げる意識が大事です。
休符・呼吸も音楽である
とりあえず縦を合わせる練習はどのバンドも意識していると感じました。ただ、音価を意識して、休符も意識した合わせを行っているかは別でした。音価は、その音符が持つ音の長さを意味し、途切れることなく2拍であれば、しっかり2拍分伸ばすことが大事です。そして、楽譜に表記されていることは全て意味を持ち、休符も意味があることを理解して演奏すべきです。ただ区切りとして休符意識するのか、それとも次のフレーズに対して、休符をどう生かすかを考えられるかは、歴然の差が生まれてきます。
また、呼吸の長さ、吸い方・吐き方なども演奏において非常に大切なことになります。よく私は、平原綾香さんのJupiterを例に話しますが、Jupiterの最初に大きく息を吸うシーンがあります。その息があるからこそ、宇宙の壮大さを表現できていますが、仮にあの呼吸がなければ薄っぺらく感じませんか。ボーカルの入りで、あえて呼吸をマイクに通すことも技術の一つです。そして、コーラス人も、曲中における呼吸の吸い方をメンバー間で話し合うことが大切です。
2つの観察力
ここまで書かせていただきましたが、実はそこまで難しい話をしている訳ではなく、意識すれば誰でもできるようなことです。しかし、この点を見逃す、または意識していないアカペラバンドが実は多く、いかに基礎が大事かということをライブを見るたびに実感します。私のバンドもその一つでした。ただ、ここを意識するだけで、一つ抜き出るバンドになると思っています。どんな練習でも、大事なことは2つの観察力を持つことで、「客観的に自身のバンドを観察できる能力」「細かな点まで改善点を見つけること(詰めること)ができ、そのポイントを見極める観察力」だと思います。客観的に観察する方法は、練習に行き詰まったときに、仮に自分のバンドが1000人規模の大きなイベントに出演し、憧れるバンドと対バンしたとして、そこにどのような差が生まれてくるのかを想像することで観察しやすくなると思います。細かな点まで見極める方法は、自分が好きなバンドや憧れのバンドの人にバンドクリニックを依頼したり、その練習風景を見学するなどして、自分たちの練習で実践してみることで身に付いていきます。曲を最後まで合わせることは、曲を完成させたことにならず、スタートラインに立ったということに過ぎません。上記のことを疎かにせず、日々の練習に励むと良いのではないかと思います。
最後にメッセージ
ここからは、私のぼやきとして書きます。オーディションは受かるバンドも、落ちるバンドもいます!はい、当然ですよ!しかし、「結果で終わるか、そこから考察できるかが本当の勝負です。てか、考察してほしい!受かったバンドも考察してください!」。それぞれの結果には、必ず理由があります。その理由をまずは考え、どうしても解決が難しかったら相談するし、何が足りなかったのか、または何故が良かったのかを言語化する癖をつけていくことが大事です。私は、普段営業を仕事としていますが、なぜ売れたのか、自分の言葉に何が足りないのかを日々考えながら仕事をしています。それと一緒のことです。落ちたバンドは悔しい思いをしたことでしょう。もうこのバンドきつい・・・って思うこともあるでしょう。ですが、長い目で見れば、「一つのライブの審査に過ぎません」。私が所属するバンドも、数々のオーディションで不合格となった経験もありますし、その度に悔しい思いをしてきました。でも、今となっては、あの時落ちたことは納得してますし、それがあったからこそ自分たちは成長できたと思っています。
最後のメッセージとして、今回オーディションライブを受けられた皆様、そして、スタッフの皆様大変お疲れ様でした。審査員としてお声がけいただき、ありがとうございました!本番が成功することを、心から願っております。
審査員、バンクリ、アレンジの依頼お待ちしております!
【2021年】今年も大変お世話になりました。ブラブロの1年
2021年も、残すところあと僅かとなりました。このブログを投稿し、少し経てば2022年に突入します。毎年、年末記事を書いていますが、過去を振り返ることができる点は、ブログのいいところだなと思います。
今年を振り返ります。
はてなブログ無料版でGoogle Adsenseに合格
3月は、Google Adsenseの導入に無事合格。無料はてなブログでも、Adsenseを導入できることについて記事にさせていただきました。そこから、少しSEO対策についても勉強し、1ヶ月間毎日投稿することも挑戦。ブログは資産になることを実感できました。
▼Google Adsenseの導入に関する記事はこちら
上記の記事は、多くの方にシェアをいただきました。本当にありがとうございます。本当に導入できるのか・・と思いながら、私も様々なサイトを参考にさせていただきました。少しでも多くの方の助けになればと思っています。
サウナイラストによるブログ
ここ最近はお休みしておりますが、サウナでの出来事をイラストにしました。私は、サウナが大好きで、週に1-2回は近くの銭湯に行っています。サウナに入っていると、様々な出来事に遭遇します。自分だけに留めておくのも勿体無いということから、イラストを描き始めたのがきっかけでした。たまに更新してますので、ぜひご覧いただければと思います。
2021年を総括して
新型コロナウイルスの感染拡大は、夏頃を境に減少傾向となりました。ワクチン接種を経て、緊急事態宣言も解除、オミクロン株の話はまだまだ世間を騒がせていますが、日常が徐々に戻りつつあります。仕事では、半導体不足に悩まされた年でした。新型コロナウイルスの影響により、2020年から引き続きテレワークを行う人口が増えたこと、自動運転と電気自動車製造強化が追い打ちをかけたことで、世界中から半導体が不足となりました。価格が10-15%近く上がることはこれまで経験したことがなく、私が関わる業界だけでなく、他の業界でもダメージが広がりました。回復がいつするかはまさに諸説のような状況、徐々に回復している雰囲気も感じれば、また不足に陥っているような雰囲気もあります。早く元通りになって欲しいものです。
趣味は、リモートアカペラへの挑戦(まだ作品は出していません)、フットサル、キャンプやスノボーなど、様々なことを経験することができました。毎年のように、初めてのことを経験できていることは嬉しい限りです。また、最近は料理教室にも通い始めたので、来年の年末はお節料理を作れるようにもなりたいです笑
さて、いよいよ2022年です。
来年はコロナが治まって、安心して旅行に行けるような年になればいいですね。また、何よりも元気に過ごせることが一番なので、健康には気をつけたいと思います!
本年も大変お世話になりました。来年もブラブロをよろしくお願いいたします。
【アカペラ】アレンジャーとしての13年間は、私にとってストレスの連続でした。
この記事は、「アカペラアドベントカレンダー2021」の1日目の記事です。
◆アカペラアドベントカレンダー2021
2009年、大学1年生の春にアカペラを始めました。
現在31歳の私は、社会人になった今でもアカペラを続け、楽譜を書いています。これまで約150本近くの楽譜に触れ、所属バンド以外からの、楽譜作成のご依頼をいただくことも増えてきました。
ところで、
皆さんは、アカペラの楽譜を制作したことがありますか?
「音楽理論がわからないとアレンジできない」
「アレンジをやる時間がない」
「アレンジはやったことあるけど、挫折した」
アカペラのアレンジ楽しいよ!アレンジした方が勉強になるよ!
と言われることも多いと思います。
ただ、タイトルにも書いたように、
私にとってアカペラアレンジは「ストレスの連続」でした。
そう、13年間です。
でも、改めて伝えたいことは、
「アレンジャーをやっていてよかった」ということです。
そして、たくさんの仲間に支えてきてもらえてたなということです。
クリスマスの前に、こんなテンションのブログどうなの?って思うかもしれません。久々のアカペラに関するブログなので、思いのままに書きたいと思います。
大学生から学び始めた音楽理論
先に、私がアカペラアレンジャーになったきっかけを話します。
以前のブログでも触れていますが、私は大学1年生まで音楽の知識を身につけていませんでした。
むしろ、この世から音符が消えてほしいと何度も思いました。大学1年生のときに、アカペラをはじめて2ヶ月くらいで辞めようと思ったことがあります。その背景は、「ボイスパーカッションにも楽譜があるのかよ」と思ったからです。私はそれほど楽譜が嫌いでした。
ただ、嫌いと言っても仕方ないので、とりあえず適当な楽譜を制作ソフトに打ち込むことから始めました。最初に選んだ楽譜は「匠-TAKUMI-」という曲でした。アカペラではなく、ピアノ譜面です。これが、私にとってアレンジャーのスタートでした。
音符の長さとか全くわからないまま、楽譜に書いている通りに音符を並べ、ただうつすだけに1週間以上かかりました。笑えますよね。でも、初めて自分が打ち込んだ楽譜から音がなった瞬間、鳥肌が立つくらい嬉しい気持ちになりました。
「俺、楽譜書いてる!!すげー」と一人暮らしのアパートで喜んでいました。
その後、アカペラのアレンジに挑戦し、最初はコードをただ並べただけの楽譜でしたが、それでも歌ってくれるメンバーのおかげもあり、今日までアカペラアレンジャーとして続けてくることができました。
なお、本格的にコードなど理論を学び始めたのは大学2年生-3年生の頃です。スケール、ダイアトニックコード、サブドミナント進行、ケーデンス、倍音などのさまざまな用語を勉強しました。ひたすら手書きでノートに書き込み、それを後輩にアウトプットして伝えることで、自分の中に落とし込んでいきました。
きっと、先に楽譜を書き始めたからこそ、私は楽譜制作に臨むことができたと思います。スポーツも一緒で、サッカーのルールを勉強してからボールを触るよりも、まずはプレイをしてみて、そこからルールを学んで行った方がイメージしやすいです。「音楽理論を知らないとアレンジできませんか?」とよく質問されますが、「もちろん知ることは大事ですが、まずやってみないとイメージできないですよね?」と答えています。
150本近く書いてみて
冒頭でも述べましたが、この13年間で150本近くの楽譜を書きました。毎回ベストな楽譜を書いても、次々と更新されて行くものだと感じています。でも、1つ1つの楽譜に思い出がありますし、変な表現で申し訳ありませんが、子供が巣立って行くような想いを正直感じています。気持ち悪いと思うかもしれませんね笑
音楽理論がわからなかった私が、
これだけの楽譜を書いた中で常に思っていたことは
「アレンジってやっぱり大変だな」
ということです。
「アレンジって楽しいよ!」とか「アレンジは勉強になる!」ってよく聞きますし、私も言います。でも本音は大変です。楽譜を書くときは常にストレスです。
「ストレスだったらやめればいいじゃん」
その通りです。ストレスだったら本来やめれば楽なんです。
それでも、そのストレスを乗り越えた先に、自分が作りたかったものが形になった瞬間を味わうことができます。その感覚は、13年前自分が初めて楽譜ソフトに打ち込んだ匠が、音としてパソコンから聞こえた瞬間と一緒です。そして、やっぱり自分の楽譜を歌ってもらえる瞬間って嬉しいです。さらに言えば、アレンジを褒められた時は、褒められた楽譜を自分で何度も聞き返したくなります。だから、アレンジャーとして続けてこれたのだと思います。
では、作っているときに何がストレスなのか・・・。
3つのストレス。
私にとっては下記の3つです。
✔楽譜が思いつかないストレス︎
✔自分の時間が奪われるストレス︎
✔孤独のストレス︎
楽譜が思いつかないストレス
アレンジで最も時間がかかるのは構成です。どのような楽譜を作りたいか考える時間です。楽譜を打ち込むのは作業なので、数をこなせば慣れてきます。歩きながら、料理を作りながら、シャワーを浴びながら、常にどのようなアレンジにするか考えています。思いついた!と打ち込んでみると、全然理想と違っているなんてこと多いです。逆に、雷が落ちたかのように、急にいいアレンジを思いつくこともあります。長い時は2週間近くこの葛藤と戦うこともあります。ストレスですよね。
自分の時間が奪われるストレス
構成2週間、打ち込み1週間〜2週間、スキャット入れ2日、最終確認と修正1日。これが大体の楽譜制作スケジュールです。スラスラとかけるときは、1週間で楽譜ができることもあります。ただ、アレンジャーは空いた時間で楽譜を書いています。私は、社会人なので仕事が終わってから楽譜を書いています。窓の満月で歌った「心の瞳」を制作しているときは、メンバーを夜中の3時くらいまで起こし、楽譜をチェックしてもらったこともありました笑 楽譜を作っている時間で、他の趣味や映画・ドラマ・漫画を見ることもできるでしょう。大学生だったらバイトを入れることもできるかもしれません。ストレスですよね。
孤独のストレス
アレンジは一人で作ることが多いです。そのため、いいアレンジを思いつたときに常に共感してもらえることはありません。逆に、構成に行き詰まったときに、一人で悩みを抱えることはザラです。「アレンジャーは孤独である」と言えるかもしれませんね。
これらのストレスはあくまで私の主観ですが、きっと同じようなことを思ったアレンジャーも多いと思います。
で、この文章は「アレンジャーはストレスが多いから、もっと他のみんなは気を遣え」なんて、くだらないことを伝えたい訳ではありません。逆に、そう言えるアレンジャーは凄いですね。私は嫌いですけど笑
伝えたいことの1つは先ほども述べたように、「ストレスを感じていても、その先に嬉しいことや感動を味わえるからアレンジは楽しい」ということと、2つ目は、「メンバー間で感じているストレスを理解しあって、それらを互いにフォローする環境づくりが大事」ということです。
ストレスの連続でも、仲間がいたから続けてこられた
なぜか、アレンジできる人・できない人みたいに分けるバンドが多いですが、その必要はないと思っていますし、「みんなでアカペラの楽譜を作り上げる姿勢」が私は大事だと思っています。
楽譜が思いつかないストレス
構成は、一人で考えるとかなり時間がかかります。ただ、みんなで話し合って、制作のヒントを導き出すことなら、音楽理論を知らない人でも十分できます。歌詞を読んで、どのフレーズが大事かを話し合ったり、曲のどの部分を盛り上げるか考えることは、楽譜を打ち込む作業を伴いません。
自分の時間が奪われるストレス
例えば、メロディー譜や和音の打ち込みを分担するだけでも、一人の負担を減らすことができます。あと、楽譜にコード名を打ち込んでくれることも、アレンジャーにとって非常にありがたいことです。
孤独のストレス
こればかりはなかなか仕方ないことかもしれませんが、たまにこうしてほしいと助言することは大事です。「孤独」に感じるのは、そもそも正解がないものに臨んでいるので、自分が進む道が正しいか悩み続けるからです。誰かが一緒に考えて支えてくれるだけでも、アレンジャーにとっては心強いことです。
一方で、ストレスを感じるのはアレンジャーだけではありません。バンドリーダーは、バンドの方針を決めることのストレス、日程調整のストレスがあります。それぞれには音とりのストレスがあります。考えればたくさん出てきます。
でも、世の中ストレスがないことで、楽しいことなんてあるのでしょうか。常に新しいものを更新していくことには、何かしらのストレスはつきものです。ストレスの連続とタイトルで書きましたが、ストレスの連続だったからこそ続けてこれた訳です。
ストレスにマイナスなイメージを持たないこと。そして、そのストレスを互いに少しでも軽くしてあげることが、いいバンドなのではないかと思います。
最後に
冒頭から何度もお話ししていますが、私はこの13年間ストレスの連続であっても、アレンジを続けてきました。それは「アカペラアレンジが大好きだからです」。うまくいかないストレスは、どんなシーンにもあります。そして、そのストレスを超えてきたからこそ続けてこれたのだと思います。
ただ大事なのは、そのストレスを互いに理解し合い、そして補い合う姿勢だと思います。私も、何度も仲間に助けられました。
互いに助け合う姿勢こそ、アカペラバンドに必要なものじゃないかと思います。アカペラアドベントカレンダー2021の一発目として、アカペラバンドに必要と思うことを書かせていただきました。
【サウナ】佐竹と山中のぼやき「人の名前を忘れる」
営業中によく人の名前を忘れてしまいます。
「あれ、どなたでしたっけ」なんて
営業マンで聞けるわけないじゃないですか。
そんな時に、
「あー名刺変わりましたので交換しませんか」と
演技することで、相手の名前を再認識しました。
(流石に2度覚えれば大丈夫)
相手も「どこが変わったのかなぁ」みたいな
顔はしますけど・・・・
まぁ、なかなか聞けないですよね。
つい忘れてしまった時に使ってみてください。
では。