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【就活】一度でいい。大手企業は入って欲しい。その理由を語ります。

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3月に入り今年も就活解禁となった。社会人となり6年目、私の1社目は業務環境としては実に日々がアドベンチャーと読んでいい環境だった。そして、現在は大手外資系IT商材メーカーの営業として勤めている。そんな私から就活生へのメッセージとしては、

 

「大手には入っておけ!!」

 

ということだ。ただ、必ずみんなが大手に行けるなら、そんな平和なことはない。そもそも私が1社目大手に入社していない。100名未満の中小企業だ。新卒で大手に必ず入れとは言っていない。いずれ転職をした際でも、大手は一度入った方がいいということだ。では、中小企業も大手企業もどちらも経験している私が、なぜ大手企業を進めるのかを正直に書きたいと思う。

 

大手企業の定義

実は明確な定義はない。中小企業には中小企業法という法律によって定められた定義によって該当するよう定義付をされている。いわゆる大手企業は、一般的に広い知名度を誇り、その業界内に置いて高いシェア率を持っている企業のことを”大手企業”と読んでいる。

上場企業

高いシェアや知名度の高い会社=上場しているというイメージがあるかもしれない。そもそも上場とは、「証券取引所」に株式を公開し、売買が自由に行えるようになることをいう。なお、株式市場に上場するためには、定められた厳しい基準をクリアする必要があるので、上場している企業は比較的シェアや知名度が高いと言えるのは間違っていない。上場の種類には下記がある。

 

✔︎東証1部・・・株式市場で最も審査が厳しい

✔︎東証2部・・・東証1部に比べると基準は低い

✔︎マザーズ・・・ベンチャー企業向けの市場

✔︎JASDAQ・・・マザーズと同じく新興市場

✔︎名古屋証券取引所

✔︎福岡証券取引所

✔︎札幌証券取引所

市場によって基準の設定は違うものの、資金調達や優秀な人材が確保しやすくなるというメリットを持つため、世間としては知名度が高い存在となります。では、非上場の会社はどうなのかといえば、決して全て知名度が低いとはいえません。上場企業のデメリットには、株主の意見に左右されるという点があります。

 

日本の非上場企業代表例

サントリーホールディングス

竹中工務店

YKK

佐川急便

小学館 

 他にも意外に知名度が高いのに非上場の会社は多くあります。そのため、大手=上場しているという訳ではありません。大事なのは知名度が高いということです。ではなぜ、大手に入ることが大事だと思うのか。それは、中小企業にいた私の経験を元に述べます。

 

中小企業にいた3年半で感じたこと

知名度が低いので、営業しにくい

営業をしていると感じますが、名前をいえば相手に知ってもらっていることほど嬉しいことはありません。知らない場合は、毎度どんな会社かを説明する手間がかかります。

 

転職活動の時に苦労する

いざ転職活動をする際に、もともといた企業名で第一印象を判断されることはあります。実際に私はそう思われました。だって、どう考えても「もともといた会社はコカコーラです」って言ったら、「大企業にいたのか」って好印象になるに決まってますから

 

とにかくやることが多い

もちろん会社や部署にもよります。ただ、単純に人数が少ないので、一人当たりに行う作業量は大手に所属している人よりも多くなります。

 

もちろん中小企業に所属することでのメリットもあります。それはたくさんの経験を身に付けることができる点です。大手企業に入って初めて実感したのはここでした。入社2年目で1億円の案件をメインで担当したこともありますし、1000人クラスのイベント運営などを任せられるなど、大変なこともありますが、明らかに成長を実感することができます。ただ、私が言いたいのは

「大手には入っておけ!!」

ということです。

 

大手企業に入ることは何がいいのか

率直にいえば”肩書き”がつきます。会社の名前じゃなく、自分の名前を売れるような人になることが大事です。しかし、名前が売れるようになるには”肩書き”は必須になってくると考えます。さらに、大手企業に入れば給与面だけでなく、福利厚生の面も強いことで生活面に置いて精神的に安定できることも多いです。

 

中小企業に人が入らず困っている。優秀な人材は地元に貢献するために中小に入るべきだという声もあります。即戦力という言葉で、ベンチャーに入る人もいます。

 

ただ、冷静に考えて欲しいのは、会社の選び方は生活に関わってくる大きな問題ということです。大手企業に入れるレベルがあるのに、あえて中小企業やベンチャーに進むことで「やっぱり大手がいいな」と思った時に自分の首を苦しめることになります。

 

中小企業に入ることはダメなのか

ただ、上記でも述べたように、全員が大手企業に入れる訳ではありません。会社には一定人数の募集範囲がある訳で、それを超えたら当然入れません。中小企業では、大手企業に所属している人以上に、場合によってはたくさんの経験が積めますし、むしろ自主的に経験を増やすこともできます。なぜなら経営陣と近い存在にいることができるという強いメリットがあるからです。

確かに、肩書きがあれば面接での第一印象は強いですが、肩書きがなくても人物像を強く語ることができれば、中小から大手に入ることも十分できます。現に私がそうでした。ぶっちゃけ、資格もない中で、中小企業で何を頑張ってきたかを話したことで、私は今の会社に採用いただきました。

 

ですから、就活に失敗したからといって、人生が失敗したなんて決して思わないようにして欲しいのが、この文章を読んでくださった方へ伝えたいことです。今の時代は、転職が当たり前の時代のため、一度でも大手企業に入れば肩書きがつきます。私の経験上、肩書きがあるのは強いです。3月に入り就活がスタートしましたが、様々な企業を見ていく中で、是非大手企業に挑戦することをおすすめします。

 

【仕事】桃太郎が説明できるなら、プレゼンはうまくなる

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(相談を受ける)

母親から仕事の上で相談を受けた。母親は看護師をしており、主任を務める救急外来で業務改善案と今期の方向性について発表を行うといった話だった。そのため、プレゼン資料を作成したが、一度見て欲しいという相談だった。

 (僕の背景)

大学時代に工学専攻だったため、プレゼンに関しては嫌という程やってきた。また、普通の研究室では論文を学生が選定して翻訳し、そこから研究方針を立てて実験するということを行なっていたが、私が所属していた研究室はそのような点に重きを置くことはなく、先生が基本的に方針を固め、私たちは第三者にいかにわかりやすく伝えるかについて指導された。ここは、研究においては先生がプロ(お金をもらっている立場)、学生はぶっちゃけアマチュアどころかバイト以下・・・お金をもらっていない人間のため、将来社会にでた時に役立つ物を学ぶという研究室の方針があったからである。

また、NPO法人の理事も行なっており、そこでもプレゼン。サークルでも方針や講師としてプレゼン。社会人になっても、中小企業の建材メーカーとして大手設計事務所に対するプレゼンや500人以上集まる講演会でのプレゼンなど、たくさんのプレゼン資料や発表をさせていただく機会を頂いたため、ありがたいことに経験は豊富である。また、孫正義氏の下でソフトバンクアカデミアに所属していた前田鎌利氏のプレゼン塾にも参加し、1年かけてプレゼンについて学習を行なっていた。

 

(わかりにくいプレゼンとは)

長々と書いたが、そのような背景から私が母親のプレゼン資料を見て感じた感想は、「わかりにくい」の一言だった。ただ、わかりにくい点を改善すれば誰にでも伝わる資料作りはできると思っている。そこでわかりにくい点を下記にまとめる。

✔︎構成がわかりにくい。急に話が飛ぶ

✔︎フォントや文字サイズがバラバラで見にくい

✔︎カラーに統一性がなく読みにくい

✔︎誰に対するメッセージなのかわからない

✔︎グラフで何を強調したいのかわからない

✔︎図を使っていないのでイメージしにくい

 

これらを改善することで、プレゼン資料は非常に見やすくなる。このブログでもプレゼン資料の作成方法に関して記載していきたいが、その前にプレゼン資料を作成する際に、最近私が思っている「桃太郎論」について書きたい。

 

(桃太郎論)

プレゼンが上手い人は、構成に重きを置いてプレゼン資料を作成する。何事にも言えるが起承転結は必須だ。また、インパクトを与えるのは数字であり、その数字をどこで強調するかを考える。プレゼンが下手な人は、何も考えずにプレゼン資料の作成から入る。わかりやすく説明するならば、3日以内に長い距離移動した方が勝ちという条件があった際に、プレゼンが下手な人は、とりあえず走り出す。プレゼンが上手い人は、まずは3日という時間の中で長い距離を移動できる方法を考え、ゴールに対しての導きができた瞬間に移動を開始するため、より効率よく行動を行うことができる。

 

桃太郎という話はまさにプレゼンの構成を作り上げる点では非常に活用しやすい。「桃太郎の話を3分以内で簡潔に説明してほしい」と言われた際に「昔むかし〜」とスタートするのはプレゼンが下手な人の特徴だ。まずは、桃太郎の話に関してポイントを絞る

✔︎桃太郎は鬼を倒して奪われた宝を取り返した

✔︎桃太郎は鬼を倒すため猿・犬・鳥の家来をつけた

✔︎家来にした方法はきび団子を与えたことによるもの

✔︎桃太郎は桃から生まれたから、桃太郎という名前になった

✔︎桃を拾ったおばあさん、そしておじいさんは鬼に苦しんでいた

 これらがポイントであり、これを起承転結(背景・目的・条件・実証・考察・まとめ)という点でまとめると・・・

(背景)おじいさんとおばあさんは鬼に苦しめられていた。

    そんな時に桃を拾って、中から生まれた男の子が成長し鬼退治に行った

(目的)鬼を退治して、奪われた宝を取り返すこと

(条件)きびだんごを活用し、3匹の家来をつけた

(実証)3匹と一緒に強靭な鬼を倒し、宝を取り返した

(考察)桃太郎は家来がいたことで鬼を倒せたと考える

    またきびだんごがあったことで、家来をつけることができた

(まとめ)

桃太郎は、桃から生まれた男の子であり、きびだんごによって

3匹の家来をつけ、因縁の鬼を倒し宝を奪い返すことができた

 ダラダラと説明されるよりも、どのような話かを簡潔に説明することでストーリー性を作ることができる。これがプレゼンの構成だ。大概、プレゼンがうまく作れない人は、作り出してから何を説明すればいいかわからなくなり躓く。そして、ストーリー性のない資料を作ってしまう。

 

(成果)

母親の資料もそうだった。「このデータは何を目的にとったの?」「なぜこのスケジュールを考えたの?」「何を伝えたいプレゼン資料なの」という点が多かった。まずは、桃太郎の話をベースに構成を組み立てるところから始めるよう教えたところ、約半年かかったが非常にいいプレゼン資料が作成できるようになった。職場からも、「わかりやすくなったね」「また作ってほしい」「プレゼンの作り方を教えてほしい」と好評だったとのこと。 

 

プレゼンが苦手な方は、まず構成を決める練習をしましょう。組み立て改善が身につけられれば、どんなプレゼンも当てはめることができます。見やすいデザインの方法などは、今後記載していきます。 

 

【映画】「県庁の星」amazonプライムビデオ無料配信!社会人になり改めて見た。

 

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2005年に初版発売、2006年に実写化をされた「県庁の星」。たまたま無料配信をアマゾンプライムで行なっていたので、久々に鑑賞しました。映画が公開された当時はまだ高校生1年生。社会人6年目となった今、改めて思った事についてまとめます。

 

どんな人に見て欲しいか

✔︎今の仕事に慣れを感じ、新鮮さが欲しい人

✔︎公務員を目指している人

✔︎これから就活を行う人

✔︎プライドの高さを感じている人

 

 

あらすじ

出会うはずのなかった二人。県庁に所属し、エリート街道を突き進む県庁商工労働部産業政策課係長 野村聡。初の民間人事交流事業に選出され、スーパーマーケットでの半年の研修を行うことに。しかし、そのスーパーは消防署、保健所から何度も注意を受け、営業差し止め間際の状況だった。役人の常識が通じない環境下で、人生で初めて「バカ」と呼ばれた野村(県庁さん)。そこで出会った高卒パート社員二宮あきと共に、スーパーの立て直しに向けて動き出す。

 

キャスト

野村聡・・・織田裕二ー県庁商工労働部産業政策課係長

二宮あき・・柴崎コウー満天堂のパート

桜井圭太・・佐々木蔵之介ー県庁総務部人事課職員

小倉小百合・・酒井和歌子ー知事

古賀等・・・石坂浩二ー県議会議長

 映画のポイント(ネタバレあります)

県庁の仕事や政治に関してリアルに描いている

この映画でよく登場する言葉が「政治は人の上に人を作り、人の下に人を作る」です。公務員系のドラマや映画は”組織社会”をテーマにした作品が多く、今回の作品も、まさに組織社会を強く描いていました。また、総予算200億円の福祉施設立ち上げプロジェクトに対して、県と民間業者の癒着、民間団体に対しての扱い、税金の無駄遣いなど、映画とはいえリアルすぎる設定に心を奪われました。

 

民間企業と行政が持つ”お客様”

今回のストーリーで野村は、自身が県庁で身につけてきた知識を用いてスーパーで活躍をしようとしました。なぜならプロジェクトが成功すれば、間違いなく福祉施設計画の中心核を担う人物に選出されると思っていたからです。しかし、そう簡単にはうまく行かなかった。結果として気付かされたのは、教育指導二宮あきとのデートという名のマーケティングの際に、「お客様の立場を考えること」という点が自身にかけており、視野が狭かった事でした。

 

民間企業と行政が持つ”お客様”に違いがあることを訴えているように思います。民間企業は、お客様にサービスを提供し、それが売れ、利益が生まれることで成り立ちます。これが”商売”です。一方の行政は、市民・県民・国民がお客様であり、納められた税金でサービスを展開し、お客様に利用していただくことで成り立ちます。この”商売”と”利用”にそれぞれの立場の違いが明確に分かれる点があります。民間企業は、お客様が買って頂けなければ倒産します。一方で、行政は”商売”を成り合いとは当然していませんし、予算内で決めたサービスを利用していただく立場であるために、主体的よりは能動的の方が強くなります。お客様の立場を考える=市民の立場を考えることが本来理想ですが、物語では「前向きに検討するって資料に書くけど、別に検討はしない」と言っているように、”声を聞きましたよ”と言って安心させることがいつの間にか当たり前になっています。それは仕方ありません。行政破綻はあるかもしれませんが、「倒産」により職がなくなるということがないからです。

 

この映画では、それぞれの立場が持つ考え方を知ることもでき、これから公務員を目指すという学生の方々にも勉強になる内容となっていると感じました。

 

マニュアルの重要性と効率化

野村は「資料を作ってなんぼ」と言っています。作中でも描かれていましたが、野村は資料を作成するスピードが早く、完璧なマニュアルを作成するのを得意としています。そのマニュアル作りが、在庫が溢れ食品の使い回しで問題となっていたスーパーを立て直したきっかけとなりました。

 

私は大学で化学専攻だったため、世間でいう”理系男子”でしたが、最も大事にしていた言葉は「再現性」です。一つの出来事を、誰がやっても同じようにできることを再現性と呼びます。そのためにはマニュアル作りが大切で、誰がやってもわかりやすく、そのマニュアルを見ただけで行動できるかがポイントとなってきます。様々なマニュアルを見てきましたが、わかりにくい上に、効率性もクソもないマニュアルは山のようにありました。映画では業務改善をどのように行ったかも描かれており、仕事でも活かせそうな内容だったため、この映画は現在の会社をもっと業務効率強化させたいという方にもピッタリの作品だと感じました。

プライドが高いことは意味がない

この物語で、野村は自身でプライドが高かったことに気づきました。そこに至ったのは自身が目指すポジションがなくなった瞬間に現実を突きつけられた事によるもので、いわゆる”挫折”の瞬間でした。その時に「自分は周りが見えてなかった」と気付かされたというものでした。これって誰しもがきっと経験する事であり、挫折の瞬間こそ人が成長する瞬間と考えます。

 

就活の時、転職の面接などでも「なぜ今の仕事を選ぼうと思ったのか」「人生で失敗したことや、そこからどう立ち直ったのか」という質問がだいたいあります。挫折の瞬間における人間性は、その人の素を知るきっかけにもなるからです。ドクターXの大門のように「私失敗しないんで」という人は技術で勝負すればいいですが、そんな人なかなかいないですよね。この映画、ただ見るだけでなく、自身と照らし合わせて見ることでより一層面白さが増すと思います。

 

まとめ

✔︎行政社会に関してリアリティー満載の作品

✔︎公務員を目指している人は是非見て欲しい

✔︎民間と行政が持つ”お客様”の違いを学べる

✔︎プライドが高くても何もメリットないことを教えてくれる

 

作中で、200億円かかる事業費に対して80億円の予算で対抗するシーンがあります。「このままでは財政破綻になる」という言葉が印象的です。実際に財政破綻をした自治体は北海道夕張市、きっとニュースで拝見した方も多いのではないでしょうか。353億円の赤字を抱え、人々の生活は大きく変わり、多くの若者が外にでて行きました。もともと炭鉱として栄えていましたが、閉山後は人口が1/9まで激減し、財政構造は極度に悪化しました。人口が減ればサービスを利用する人、つまり税金を納める人が減ります。歳入が減少するわけです。行政体制の効率化の遅れ、観光施設過大投資を行なったことでさらに火の車。結果財政破綻となり、国の管理下となりました。

 

財政破綻後は税金も上がります。普段利用している水の料金や、市内の施設利用料金もベースが上がります。地方自治体の財政難は人ごとでは決してないということです。その訴えも、きっとこの映画では言いたかったのではないかと思います。

 

 公務員の仕事については下記の記事でも記載しています。

 

新型コロナから考える、転職活動の今

 

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ここ最近、ブラブロのアクセス数が増加しています。本当にありがたいことです。仕事が少し忙しい状況だったために、国家安全法の記事から半月近く投稿しておりませんしたが、1日平均60件近くのアクセスがございました。(半年前は20-30件くらい)

 

アクセスの背景は、”転職”のワードに紐づいた内容に対するアクセスが多かったことです。私は1年半前くらいに3年半務めた会社を辞め、現在の会社へと転職をしております。そちらに関しては、下記のようにまとめております。

kinoko1629.hatenablog.com

 

緊急事態宣言の間に、転職に対する求人倍率は減少したそうです。その理由は、コロナによる世界経済へ与えたダメージ、そして各社の業績悪化によるものと考えられます。人件費に当てる費用の余裕もないのは考えられることだと思います。そんな転職者に取って苦しい時期なのに、なぜ”転職”に関してのアクセスが増えているのか。。。。

 

上記のような点を踏まえて考えられる「新型コロナと転職」そして、コロナから見えてきたこれからの転職に関して書きたいと思います。(筆者は転職する気は今の所ありません笑)

 

 

あなたの会社は、在宅勤務に対応できた?

全国でた緊急事態宣言。今年の流行語にも選ばれる可能性が高い「テレワーク(在宅勤務)」。このキーワードと共に”働き方改革”が大きく進歩しました。これまで出社するのが当たり前だったのが、「案外自宅でも出来るじゃん」という感覚を持たれた方も多いと思います。ところが、いざ在宅勤務となった際、会社の対応によって「この会社大丈夫なのか・・・」と思った人も少なくないのではないでしょうか。業種によってはどうしても在宅での作業が厳しいものがあるのはわかります。しかし、周囲は在宅でやっているのに、自分の会社は出社しないといけないという周りとの違いに差を感じ、転職を意識するきっかけとなることが、おそらくこの外出自粛期間中にもあったと思います。

 

また、在宅勤務ができたとして、”出社があたり前”だった会社に取って起こりうることは「業務をどう管理していくか」ということ。慣れない40代〜50代の上司・役員たちが起こしてしまったことに、テレワークにおけるパワハラやセクハラ=テレハラ(テレワークハラスメント)が挙げられます。(ニュースとかでも話題になりましたよね)

例えば、いつもなら仕事終わりに飲み会が当たり前だったが、なかなかできなかったのでテレワークで社員との交流を図るためにリモート飲み会をする企業もあったと思います。その中で「OOちゃん、部屋を見せてよ」などという、発言をする本人にとっては冗談やコミュニケーションのつもりでも、世間的にはセクハラに当たるようなことをやってしまう上司たち。業務中には、サボっている社員がいないかを監視するために、カメラを常にONにするように指示したり、小まめに状況を報告する無駄作業を増やすといった行動に走る会社もあったのではないかと思います。

 

そして、緊急事態宣言が解除すると”出社しなさい”という通知を出す。「なんで、家で出来てたのにわざわざ出社しなきゃいけないの?」という声を結構聞きます。このような世間(自分自身の周囲)と自身が所属している会社とのギャップから「もっといい会社があるのではないか」と思う人が増えてきていると考えます。ただ、ここに関してさらに追い討ちをかけるのは賃金の低下です。世間的に経済情勢が低下している中で仕方がありませんが、やはりここまで不安な状況に、給料が少ないという点も加われば転職を考えるのもおかしくはありません。

 

求人倍率が減っているため、一見転職者も減っていると思われがちですが、”タイミング”の問題であって、経済が安定的になる状況で動き出す人は多いと思います。そのきっかけは「テレワークが出来たか」、「テレハラがあったか」、「テレワークで出来るのに出社を義務と考えていないか」という点が挙げられます。

 

これからの転職活動

転職者だけでなく、新卒に対する就活も注目されました。対面での面接が出来ない中で、Webシステムを活用したオンライン面接を行う企業が出てきたからです。私も、田舎から都内に出てきましたが、田舎の就活生にとっては就活のために夜行バスを活用して移動し、複数の会社の説明会や面接を行なって帰るといった就活を行なっていました。しかし、それがオンラインで可能ということであれば、移動時間などで参加できなかった企業説明会や、日程の都合で厳しかった面接も行うことが出来るということで、幅も広がったのではないかと思います。

 

転職者にとっても一緒です。業後に面接へと向かうために、会社の仕事を早く終わらせる必要があったのが、在宅であれば移動時間を気にしなくていいのですから。オンライン面接のメリットであると考えられます。このようなサービスを行う会社も出てきていますね。

interview-maker.jp

 

これからの業種

DODAに記載されている転職企業ランキングの上位はここ10年であまり変化がありませんでした。しかし、51位以降の企業は以前名前がなかった企業も挙げられてきています。さらに注目は、2010年に上位にいた複数の企業が、2020年のランキングでは大幅にランクダウンしていることもあります。このランキングは6月に発表されていますが、約半年近く転職活動がかかると考えれば、新型コロナウイルスによる自粛期間を超えたこれからの転職ランキングは大きく変わるのではないかと考えられます。

 

私もそうですが、ここ最近の動向として多いのは業種を超えた転職「越境転職」が増えてきているということです。

at-jinji.jp

職種は一緒だが業種を別にするという転職は、今の時代はおかしくはありません。未経験の募集も実際に増えていると思います。そんな中で、これから注目される業種は何か。ポイントとなるは”2030年”と考えます。AIや5Gがこれからは当たり前になってくるために、各企業がシステムの見直しやRPAに向けた投資などを考えています。私は普段の仕事で、1000社近くのお客様を担当しておりますが、お話を聞いていく中で成長する企業と、残念ながら将来的に苦しい状況になる可能性が考えられる企業の差は、この将来を見据えた投資をどこまで出来るのかにかかっていると思います。

winactor.com

 

業種としては、自動車産業やIT、医療関係は非常に強いです。自動車産業が強い理由は、PRAに対する投資が熱く、生産性を増やして業績を挙げる動きをとっていること。やはり日本は自動車産業は根強さがあるために非常に強いですね。ITは、ハードウェアの販売よりもクラウドを活用したオンラインサービスが強いです。ソフトウェアは、なかなか苦しい状況に立たされると思います。今、クラウドサービスが当たり前になってきているからです。ただし、クラウドサービスと言ってもピンキリであり、独自開発のサービスは、よほどメリットがなければ売れません。SalesforceやSmartHRといった大手に取られてしまいます。

 

これから人材を減少させていくのは、業種に注目するのではなく、職種に目を向ける必要があります。以前のAIの記事にも記載した「読解を必要としない職種」は、ビッグデータを活用してAIに任せる動きがあると考えられます。事務や銀行員、運転手などがよく言われています。営業はどうかというと、私の予想としては営業が減ることはなかなかないと思います。確かに、お客様が欲しいものを選択できるようなサービスであれば営業は必要ありません。そういったサービスを提供する営業は人材を削減していくと思います。ただ、人の感情を読み取ることはAIには厳しいため(ビッグデータとしてもここまでは出来ないと思う)、付加価値をつけられる営業は減ることがないと思います。

 

 

新型コロナウイルスを通して、転職環境は大きく変わってくると思います。一つの会社に属し続けるという終身雇用の考え方はすでに崩壊をしてきています。もちろん定年まで一つの会社で働くことも一つの道です。ただ、大事なのは”市場”に目を向けることだと思います。新型コロナで多くの企業が倒産しました。今回のような大きな出来事を通して感じたのは「企業の生き残り」です。この期間に生産性・業績を高めた会社もありましたよね。2025年の崖という話題を以前しましたが、私はこれが2025年ではなくすでに早まっていると考えています。この記事が何かしらの参考となれば嬉しく思います。

 

それではまた!

 

参考:

doda.jp

at-jinji.jp

www.sbbit.jp

今、建設業界が危ない。大手ゼネコンの現場ストップについて解説。

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ここ最近のニュースは全てコロナウイルスの内容ですが、渋谷駅の利用者も98%減にこの土日はなったそうですね。外出自粛による”コロナ疲れ”という言葉が生まれるほど、自宅に篭る生活が続いて大変かもしれませんが、早く収束することを願うばかりですね。

 

さて、コロナウイルス関連のニュースにはなりますが、大手ゼネコンが次々と事業所を閉鎖する動きが出ているそうです。

www.asahi.com

www.jiji.com

 

「ただ工事が中止になっただけでしょ」と感じる方もいるかと思います。おそらく自身が前職で建築・建設の関係の人間でなかったら、同じことを感じていたかもしれません。しかし、この内容は”とんでもないことである”ということを、自身の前職の経験も踏まえて解説を行いたいと思います。

 

そもそも「ゼネコン」って何よ

ゼネコンの話をする前に、建築・建設の流れについて書きます。下記のように図にしてまとめました。非常にややこしい流れです笑

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建物ができるまでの流れは、簡単なようで実は複雑です。簡単にまとめると2つの流れに分かれます。「設計工程」「建築工程」の2つです。意味は、それぞれの通りですが、「これくらいのお金でできそうですよー」という段階までまとめるのが、設計事務所の役目です。次に、誰が建てますかー!この予算でできますかー!と仕事をしたい会社を募り、条件を与えて選定するのが「入札」です。そして、その建物を建てる事に対し、一任される会社が「ゼネコン」「工務店」と呼ばれる施工会社(元請け)となります。

公共事業の場合は、一社独占はできませんので設計から施工まで入札で会社を決めますが、民間の場合は特に決まりはないため、元請け会社が一任して設計から施工まで請け負う場合もあります。

 

ゼネコンが動かなくなると何がまずいの?

建物ができるまでの前段階についてはわかりましたか。つまり、この元請けは施主が決めた予算内に仕事ができないと、追加でお金をもらうか、自身の会社が赤字で作業をしなければなりません。(まぁ、実際最終的に赤字になりましたということはよくあることです)

 

そのために、元請けは「大工」「材料」「設備」などに対し、それぞれの下請け会社と交渉を行い価格を決めて現場納品まで行ってもらいます。

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最終的な到着地点は、もちろん「お施主様への建物引き渡し」です。例えば、幼稚園で考えてみましょう。4月に開園するとした時に、そこまでに向けて工事の日程を調整します。これが「工程」です。この工程には、入札後の土地の検査から、基礎工事、材料検査、材料搬入予定、建て方(建物を建てること)、上棟予定(骨組みが完成すること)、内部工事、外周工事、完了検査、竣工、引き渡しまでの流れがビッシリ書いてます。それぞれ大きな工事の範囲わけ(工区分け)に対して、どんな材料をいつまで入れるべきか、作業員の人数は何人入れるべきかなども想定し、日々微調整を行いながら工事を進めていきます。

 

仮に4月に完成しないと、そこに入園をする予定だった園児たちは途方に暮れる事になりますね。だからこそ、工程というのは非常に重要です。

 

元請けのゼネコンがストップする=工事が止まる事になります。そうなると、その下請け業者は、その期間仕事がなくなるだけでなく、材料業者であれば製造をストップしなくてはいけません。いつまでも材料を置いておくこともできないので、次の材料も作れなくなってしまいます。下請け、孫請けが次々と被害を受ける事になります。

 

元請けは完成までの工程を組み直す事になります。今5月6日まで工事をストップすると記事には記載あるので、約20日間ストップする事になりますね。この20日間は、現場によりますが非常に大きな影響を出すと思います。人手を増やす、作業時間を増やす、完成予定日を動かすなどの選択がありますが、他の現場にも影響を及ぼす事になります。

 

人手に関しては、仮に木造建築で1000平米の物件として考えると、1日6人の大工さんで120平米建てる場合、約10日間かかります。1人の費用(人工)を25,000円とした場合、1日150,000円ですね。10日で1,500,000円損失が出ます。これがさらに大きな物件で、たくさんの人を雇う場合は、とんでもない金額損失が出ます。そして、オリンピック事業で人手不足が続いた中で、これからさらに工事が遅延をすれば、1人あたりの費用がさらにかかり、苦しさが増していくわけです。

 

建設業界が動かなくなると危険

建物が完成しなければ、その建物を利用する予定だった人は使えません。上記で例にあげた園児の状況となってしまいます。コロナウイルスの早い収束を願うばかりですが、それぞれの業界に、どれだけの影響が生まれるのかを把握することも大事なことです。その上で、一人一人の取り組みが、コロナウイルスの収束に繋がると思います。コロナ疲れ、自粛疲れと言われている昨今ですが、最前線で闘っている方々を応援すると共に、私たちが今できることを考え行動しましょう。

 

それではまた。