15000pv達成記念 大好きな寺川ベースについて語る
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ブラザーです。改めまして、15,000pvを突破しました。ありがとうございます。2018年8月からブログをスタートさせ、アカペラのことや、転職活動のこと、何気ない出来事の話、そして新しくスタートしたコラム「ブラコラ」を通して、たくさんの方々からブログをご覧にいただいていることに感謝いたします。
15,000pv突破
さて、そんな本日は一度記事にしてみたかった、「寺川正興さん」について語りたいと思います。アカペラアレンジを行なっている中で、友達から教えてもらったベーシストであり、昭和の”ザ・変態ベース”とも呼べる方です。
寺川正興氏とは
東京都小石川生まれ。東京都立芝商業高等学校出身。17歳頃からベーシスト金井英人氏の元でベースを習得。高校時代はハーモニカバンドのベースを担当しており、高校卒業後は一時期サラリーマン生活を過ごしていたが、プロミュージシャンに転向しました。
1969年には、スイングジャーナル人気投票第2位となり、その後様々な活動を経てスタジオミュージシャンとして活動。歌謡曲をはじめ、アニメ、特撮ソングなどジャンル問わず多数のレコーディングに参加。2001年に他界をした。
どんな曲をやっていたの?
Jazzベースの曲が多く、また古い曲も多いためになかなか馴染みがないのでは・・・と思っていましたが、実はそうでもありませんでした。
天才バカボンOP
サザエさんの歌(初代OP)
などなど
ベースの特徴と何がそんなに興奮するのか
はい、お待たせしました。まず寺川氏のベースは「エレベーター奏法」と呼ばれ、16部の刻みで高低差激しく演奏をするのが特徴的です。ここ重要ですよ。ただ、今から40年も前に活動していた方なので、「この曲が寺川ベースだ」という完璧なクレジットって残ってないんですよね。。ですが、昭和を代表する伝説のベーシストとして、今も「寺川ベースをコピーしてみた」という方が多いんですよ。
いやいや、本当にベースですか?全速力で出発の名曲
特徴がわかりやすい曲で行くと、五木ひろしさんの「夜汽車の女」という曲ですかね。
1972年の曲です。カッコ良すぎませんか!?
もう、曲の最初からえぐい・・・・笑。途中の高音部分への遡りについては、もはやこれはベースなのですかwwwって思うほどすごいです。
え!本当に布施明さんですか?伝説のハードロック
Love Live Life+One「Love Will Make A Better You」という曲があります。この曲のメインボーカルは、なんと「君は薔薇より美しい」でおなじみの、布施明さんなんです。
Love Live Life + One 'Love Will Make A Better You'
いや、寺川ベースがかき消されるんじゃないかってくらいの歌唱力。そして、ベースだけでなく、周囲の音もめちゃくちゃカッコよくないですか。そして1:40秒あたりのギターとベースの掛け合いから、だんだんリズムがわからなくなってきますwww
裏切られた!!!サビから突然の疾走感!!
寺川ベースを味わうにはぴったりの曲があります。未来少年コナンのOP「いま、地球が目覚める」
大人気アニメのテーマソングも寺川さんがベースを担当されてますね。いやー最初は、なんと心地良いんでしょう・・・え!!急に疾走してきた!!なんじゃこりゃ〜〜!!
と誰しもが思う急展開です笑
ベースラインを聞いただけで泣けてくる 阿久悠が作り出した名曲
やっぱり寺川ベースの中でも、もっとも有名な曲は「あの鐘を鳴らすのはあなた」ですかね。
おそらく、ベースラインをしっかり聴いた方は少ないのではないでしょうか。上の曲を聴いてくるとわかりますが、この曲に対するベースの考え方は一つ力が入っている気がしますね。
この曲を書いた阿久悠さんも本気でした。和田アキ子さんはデビュー前、Jazzシンガーとして活動をしており、デビューから数々のヒットソングを出してきました。しかし、トップ10には入らず、「どうして私は1位にならへんの・・・」と阿久悠さんに泣きついた事もあったそうです。当時、阿久悠さんはプロデューサー兼作詞家でした。
そんな時、堀社長から直々に「彼女に、日本レコード大賞の歌唱賞を取るのにふさわしい曲、書いてくれないか」と言われたそうです。阿久悠さんも、「はみ出しが許されない時代に、はみ出しの魅力でまかり通る。今までの女性像とは違う魅力がある」と、これまでと違う女性像、都会の孤独の中で強く生きようとする女性の姿を描いたそうです。そして作曲は森田公一。
和田アキ子は、この曲で日本レコード大賞を受賞しました。当時の映像もありました。
この曲のベースラインは、最初は静かな響きですね。まるで遠くで鐘が響いているようです。サビにかけて徐々にスピードをあげて、サビになった瞬間に一気に加速をする。この1番2番サビと、最後の大サビのラインは違います。大サビはより高低差が強くなり、そのノリを最後まで絶やす事なく終わるようになってます。より疾走感が出てますね。
寺川正興氏は、まさに昭和を代表するベーシストでした。もちろん生で拝見はした事ありませんが、曲の中にその時代の良さをベースで伝えようとしている姿が想像できます。私は、この「高低差による疾走感を生み出すという」事を、アカペラのアレンジにおいても活かしています。ベースでもストーリー性を出せるアレンジをするのが、僕の目標ですね。
また、ドリフターズ8時だよ全員集合の初代OPも、寺川ベースですよ。
それでは、また。