ブラブロが10000PVを達成した件
今年もあと2ヶ月らしいですね。どうもブラザーです。
今日の記事は表題の内容です!
ブラブロが10000PVを突破!!
さてブラブロがなんと総計10000PVを突破しましたー!!!え、たったの10000!?なんて言う方もいらっしゃるかもしれませんが、本当に僕にとってはありがたいことです。1年前の8月に開設をしてから、アカペラのことや転職活動のこと、時事ネタなどを取り上げてきましたが、自分自身まさかここまで続くなんて正直思っていなかったので、こうして続けて来れたのは、普段からこのブログをご覧いただいてる皆さんのおかげであると感じています。
1000PVを達成した以降に注目された記事をいくつか紹介していきます。
注目された記事をピックアップ!
楽譜解説 坂本九「心の瞳」
窓の満月で演奏をしている「心の瞳」のアレンジ解説ですね。最近あんまりこのような解説を行っていないので、次は「ベイビーアイラブユー」の解説を作ろうかなと思っています。
3年半勤めた会社を辞めた話
僕の人生において、大きなインパクトを与えた出来事でした。多くの方々に読んでいただいた記事の一つです。ブラック企業は日本にまだまだ存在し、転職しようか悩んでいる方も多いかと思います。その方々へのメッセージです。
Twitterがバズったから、僕のアカウントがどうなっているか見せます
年末に恐ろしくTwitterがバズった時の記事ですね。通知が3日くらい止まらず恐怖を覚えた瞬間でしたww2019年10月現在 1.6万RT、5.2万いいねですwww
アカペラをはじめて10年になるのでまとめてみる
おかげさまで10周年でございます。この10周年という節目で、渋アカの優勝とアカスピEX社会人全国への出場を獲得でき、非常に嬉しく思っています。この記事では10年前と現在でのアカペラ活動の違いについても書きました。
最優秀アーティストを受賞し、アレンジャーとして今想うこと
上記にて記載しましたが、渋谷アカペラストリートにて最優秀アーティストを受賞しました。アレンジャーとして改めて考えさせられたことを記事にしています。孤独なアレンジャーから、バンド内で助け合っていく姿勢とする考え方への訴えを書いています。
これからのブラブロ
その他にも、サークルイベント、ソラマチへの出演、派遣のお仕事について、転職活動の記事、天草に行ったり、新しい環境の話など様々な内容を取り上げました。たくさんの方々に読んでいただきたいブログでもあり、また自分自身が振り返る材料となるブログでもあります。なので、堅苦しさがなく、電車の中やトイレの中で読みやすいブログになればいいなーと普段から思っています。毎日の更新は正直難しいところではありますが、定期的に更新は行っていきますのでぜひご覧いただけると嬉しいです。
「ブラブロ読んだよー」「コメントしておくねー」と一言いただくことが多くなり非常に嬉しく思っています。是非こういう記事も書いて欲しいと言うものがありましたら、気軽に声をかけていただけると嬉しいです。
オリジナリティーを考えるーあいみょんのマリーゴールドを考察ー
夏もすっかり終わりそうですね。ブラザーでございます。先日、このような記事が流れていました。(一緒にアカペラバンドを組んでいるメンバーの記載したものです)
非常に嬉しい記事です。アレンジャーとして、やっぱりこのような記事を書いてくれることも嬉しいですし、内容についてもここまでやってくれることでアレンジャーも色々方向性を考えられるのかなーと感じました。やっぱり一人で作ってると正直色々と不安ですしね・・・。
そんな冒頭でスタートした今日の記事は、「アカペラバンドにおけるオリジナリティー」について書きたいと思います。
オリジナリティーの意識
まぁ、そもそも”アカペラバンド”に限定する必要もないんですが、やっぱり普段活動をしていると”オリジナリティー”ってすごい難しい部分なんですよね。アカペラバンドってまだまだほとんどが、原曲をカバーするバンドが多いと思うんですよね。僕が所属しているバンドもそうです。厳密に言えば、カバーの時点でオリジナリティーがある曲とは言えないんですが、「曲に対して」ではなく「バンドとして」のオリジナリティーが出せればいいのかなーって2年前くらいに感じました。
アレンジをするということ。
バンドで演奏したい音楽(原曲)を、アカペラ譜面として作成する。アレンジャーが普段行っているのは、ざっくりと言えばこういうことです。アレンジを始める前は、原曲を必ず聞きます。これまで原曲を聞いてすぐにコードを調べて楽譜制作に取り組んでいました。
「え・・・でもアレンジってそうじゃないの?」
はい。僕もそう思います。何が言いたいかというと、原曲を聞いてアカペラ譜面にカバーして起こすとして、そこの間に自身のバンドに結び付けられるものがあるのか・・・ということです。そう、ここが”オリジナリティーをどう出すか”を考えるキーポイント的なところかなと思います。じゃぁ、何をすればいいのという話になってきますが、そのために僕が何をやっているのかというのを紹介すると「原曲の背景を知り、そこから自身のバンドとして何を訴えかけたいかを考える」ということを行っています。
曲の背景を考え、何を伝えたいのかを考える
マリーゴールドから見える世界
あくまで一例として紹介します。
例えば・・・あいみょんのマリーゴールドを例に挙げてみましょう!
あいみょん - マリーゴールド【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
爽やかさの中にも、どことない懐かしさを感じる曲ですよねー。あいみょん自身、この曲を完成させるのに、2年間かかったそうです。
この曲をアカペラ譜面にするときに、歌詞やコードを調べますが、僕がアレンジをするときにまず考えたことは下記のことです。
- タイトルが、なぜ「マリーゴールド」なのか
- 曲が訴えかけていることは何か
- PVはなぜ部屋の中と、雨の降る外で撮影をしたのか
なぜ、マリーゴールドなのか
タイトルに僕はよく注目をするんですが、なぜ作詞者がそのタイトルを選んだのかってすごく大事だと思うんですよね。そこから色々ヒントってもらえる気がします。実際にあいみょんは下記のようにインタビューで答えています
花言葉が色によって全然違くて、この曲も聴く人によっていろんな捉え方があるっていうのと重なるんですよね。いろんな花言葉があるように、“マリーゴールド”もいろんな捉え方がある曲であってほしいなって思います
色によって花言葉が違うマリーゴールド。それを自身の音楽と照らし合わせた考え方をしている点は、アレンジにおいても重要な点ですよね。サビの「麦わらの帽子の君が、揺れたマリーゴールドに似てる」っていう歌詞から、どのような情景が思い浮かぶかは、おそらく聴く人によっても変わってきます。現在進行形なのか、それとも過去のことなのかなど・・・ただ、ここが間違いなく重要なフレーズになるので、ここは聞かせたい部分ですよね。
何を訴えかけている曲なのか
この曲を聞いてどう感じるかはそれぞれとあいみょんが言っているように、伝えたい内容や訴えかけていることに対し、答えというのはないと思います。それをどう考えるかは、最初から文章にまとめるのは難しいので、僕の場合はメモ用紙とかに一気に書き込みます。
「新しさ」「夏の空」「恋愛」「自身の殻を破る」「ずっと愛して欲しい」「自分自身の弱さ」「離さない」「心の中にある想い」
様々なフレーズがきっと出てくると思います。歌詞にある内容でも、自分の頭の中に一瞬でも出てきた言葉でもいいと思います。ここで出てきた内容こそ、オリジナリティーの材料になります!
PVから曲の考察を考える
映像制作も普段から趣味で行っていますが、映像を作るときはコマを考え、曲に照らし合わせた情景を考える必要があります。つまり、何かしらPVには曲が訴えかけたい内容が含まれていると考えていいと思いますし、何かの映画のテーマソングであれば「なぜこの曲はこの映画で使われたのか」を考えると非常に面白いと思います。
僕が注目した点は、曲の始まりと終わりです。実際にPVを見ると、最初は部屋の中にいるあいみょんが、すっごく自由気ままにギター弾いたり、みかんを食べたりしている姿が流れます。めっちゃ可愛いんですけどー。
さて、曲の一番最後を見ると「あれ?あいみょんがいない」って思いました。ここで考えたのは「この部屋は自身の心の中を表したものであり、最初は心の中で自由にしている自分=本心。最後は心の殻を破って外の新しい世界へ飛び出した」ということでした。
▲最初は部屋の中にいる。PVの最後は部屋にいない
雨の中での撮影も、心情を表していると思います。このPVの中で一瞬晴れるんですが、すっごく気持ち良さそうなんですよねー。多分、心の中から飛び出すとこんなに気持ちがいいんだよーっていうことを表していると思いました。
このような情景や、歌詞との結びつきを踏まえた上で、改めて原曲を聞いて楽譜を書いています。そうすると、どこで盛り上げるべきなのかや、逆にどこを静かにさせるべきかなどが自然と思い浮かび、原曲にはないフレーズなどが考えられるんですよねー。
改めてぜひ原曲を聞いてみてください。
自身のバンドに落とし込むこと
上記のことを踏まえて、この曲で伝えたいことを自分のバンドにどう落とし込むかを考えるのも、またオリジナリティーの一つだと考えています。でも、上記のことって多分アレンジャーじゃなくてもできること何ですよね。だって楽譜についてまだ触れている訳ではないので。これをメンバーどうしで話合うことや、意見交換をすることもバンド内のコミュニケーションにもなりますし、また人数が少ない練習の時でも出来ることだと思うんですよね。実際やると面白いですよ。
僕の場合は、これに自身が原曲を聞いて感じたことをイントロとアウトロに落とし込んでメッセージ性を表現しています。窓の満月の「心の瞳」を作った時も、そのような作り方でアレンジを行いました。
オリジナルソングを作ること
上記ではカバーについて話をしてきましたが、ではオリジナルソングはどうでしょうか。もちろん原曲なんてものは存在しませんし、全て自身の頭の中から生まれた音楽で表現をしなければなりません。過去に自身が経験したことや感じたことを音楽で表現し、形にすることは非常に難しいことです。ただ、カバーと大きく違うのかというと僕はそうでもないと考えます。結局は全て自分のバンドで歌うことへのオリジナリティーに繋がってくると考えています。だからこそ、カバーだけでなくオリジナルソングに挑戦することも大切なことではないかと思います。
アカペラバンドだけでなく、すべてのアーティストにはカラーがあると考えます。そのカラーに対して、どのようなアプローチを行って表現をするかを考えることは大切なことです。「なぜその曲を選んだのか」「なぜオリジナルを作りたかったのか」「この曲をバンドでどうお客様に届けたいのか」。このようなことを考えながら、バンドで素敵な音楽を作って行くことは非常に楽しいことだと思います。ぜひ、自分のバンドで演奏しているカバー曲、そして自分たちのバンドで製作したオリジナルソングを改めて聞いてみて、色々感じたことはメモをしたりしながら、素敵な音楽を作っていってみてください。
宣伝にはなりますが、下記のイベントにて窓の満月のオリジナルソングも披露しますので、チケットを獲得した方は是非楽しんでいただければと思います。
A Cappella Spirits EX!社会人全国大会に出場決定
またまたお久しぶりの投稿で申し訳ありません。
本日は、コラム的な感じで記事を書かせていただきます。
まず、全国大会へと出場を果たしたこと、非常に嬉しく思っています。以前、当ブログで記事にもさせていただきましたが、自分自身にとって今年がアカペラをはじめて10年という記念の年となるため、10年目の節目の年にこのような機会をいただけることに対しても非常に嬉しさを感じています。
以前、ハモニポン様よりインタビューしていただいた際に、窓の満月がどのようなバンドなのかをご紹介いただきました。結成が2017年9月でしたが、初ライブは2018年1月のことでした。結成から約半年間はライブができず、さらに2018年2月にサークルライブへ出演したあとは、ライブの出演予定もない状況でした。
結成したばかりのバンドだったため、バンド内のコミュニケーションや、モチベーション維持ということを考えると、なかなか厳しい状況でした。そこで、Music Videoを作成し発信することを試みました。時間はかかりましたが、レコーディングや撮影という中でメンバー同士会う機会も多くなりました。そこから様々なライブに出演する機会をいただき、その度にたくさんの出会い、そして応援していただける方々が増えました。
山形大学アカペラサークルSmile☆に所属していた頃、全国は遥か彼方の存在でした。「いつか大勢の前で歌いたい・・・」そのような想いを正直抱いていました。ただ、これまで自身が行ってきたことが、今振り返ると全て繋がっていたように思いました。
そして、下記のように目標も掲げており、「アカスピジャズバラor社会人出場」に達成のチェックをつけることができることで、夢のようなことでも形として残すことで、きっと達成ができるのかなと感じました。
ここまでの活動を振り返れば、本当にたくさんの方々に支えられてきたことを実感いたします。同時に、窓の満月だけでなく、自身が組んでいる大切なバンドのみんなにも応援をたくさん頂きました。その応援に応えられるよう、本番に向けて頑張って参ります。
チケットのお申し込みやライブの詳細については、バンドメンバーのけんたが素晴らしい記事としてまとめてくれたので、勝手ながら引用致します笑
インタビューを受けて、改めて考えさせられたこと
お盆ですね。世間では大型連休で、旅行や帰省を満喫している方が多いかと思います。私は、夏休みが9月なので、お盆でほぼ人がいない職場を満喫します。
というわけで・・・・
夏ペラFESTIVAL2019も終わり少し落ち着いたので、先日"ハモニポン"様よりSHIBUYA ACAPPELLA STREETの最優秀アーティスト賞の副賞として、窓の満月についてインタビューの機会をいただいたので、そちらについて書きたいと思います。
記事はこちらです
インタビューを通して改めて感じたこと
一言で言えば、「駆け抜けて来た」という印象が強い約2年間でした。それを実際に言葉にすることがすごく難しく、また自分たちが歩んできたことについて振り返りにもなった貴重な機会でした。(やっぱり言葉にするのって大事ですね・・・)
記事の中から抜粋形式でいくつかピックアップしてみます。
効率性を求めること
帰りの電車の中で「今日の練習ではこういうところができた」「こういうところが課題だった」ということを各々がLINEグループのノートにまとめて共有し、1回の練習を着実に積み重ねていくことを意識していますね
サッカーの中村俊介選手(僕ら世代の選手ですね笑)は、常日頃からサッカーノートを作成して、自主的に日々の練習を振り返っていたそうです。考えてみると、よかったことって意外と覚えていて、反省点や改善点って大枠は覚えていても、詳細まであまり覚えてないこと多いんですよね。これが、すごい勿体無い時間だと感じたことや、自身に落とし込むために練習日誌をノートに各自一言でも良いので書いています。
バンドの方針に正解はあるのか・・・
学生時代にアカペラをやってたけれど社会人になったら続けないという人がまだまだ多いのは、モデルとなる社会人バンドがいないからだと思うんですよ。でも中にはきっと「社会人になっても続けたい」と思っている人はいるはずなので、「一生続けられる趣味」としてこういった続け方もあるんだよ、というのを知ってもらえると嬉しいですね。
ここ数年で、社会人のアカペラー人口は大きく増えつつあります。 ぶっちゃけ、サークルでも5年近くいれば”古株”なんて言われるのが現状なんです。だからこそ、上記のようにモデルとなる社会人バンドが少ないのが現状です。
窓の満月は2軸による目標設定をしましたが、別にあれが正解とかでは決してありません。こういう決め方もあるという一例に過ぎません。バンドの進め方に、「正解」も「間違え」もないということは言いたいですね。そして、バンドで成功した体験などがあれば、どんどん共有できる環境づくりがサークルなどでは大事なのかもしれません
カバーするからこそ、原曲の背景まで考えたい
「その歌手がどういう気持ちでこの曲を作ったのか」という隠れたメッセージを自分たちなりにまとめて伝えたい、という思いがあり、ほぼオリジナルのメロディーも使って曲の構想を作っている
作曲者、作詞者、編曲者・・・様々な立場の人間が1曲には携わっています。時間はかかるかもしれませんが、その曲が本当に伝えたいメッセージは何か、テーマは何かを考えることはすごく重要であると思っています。また、その曲が使われている映画やCMであれば、その物語の内容まで追求したり、歌われた時代背景なども探ると非常に面白いです。
そして、常にアレンジをする上で大切にしているのは、「自分ならこの曲でお客様に何を伝えたいのか」を考えることです。それがオリジナリティーに繋がってくると感じています。
1曲を大切に歌うこと
今回のインタビューで話してない内容で、窓の満月が結成当初から決めていたのは「新曲は簡単にやらず、とにかく既存曲を詰める」ということでした。レパートリーが大抵一緒ですが、ライブのたびに新しい発見があったりするので、どれも好きな曲ですね。
色々書きましたが、あくまで自分たちが行ってきたことを話しただけです。ただ、どうすればもっとバンドをよく出来るのかを考えた末、インタビューで話した内容や、上記で記載したことが出来たのかなぁと感じています。
でも、何より一番大事なことは「楽しむこと」ですね!自分がアカペラを通じてどう楽しみたいのかは、考えるといいのかもしれません。皆さんに負けないくらい、僕もアカペラを楽しんで行きます♪
最優秀アーティストを受賞し、アレンジャーとして今想うこと
引っ越しなどでバタバタしており、またWifiもしばらく繋がらなかったため更新が滞っておりました。
先日、誕生日を迎え29歳になりました。私が所属する社会人アカペラサークルの代表、山◯氏がTwitterで34歳と記載したことで、本当に34歳と思っている方から「34歳おめでとうございます」と声をかけられるたびに、お詫びと訂正を行なっております。
まだ20代なんだよー!!!!
んで、タイトルにも書きましたが、6月に渋谷で開催された「SHIBUYA ACAPPELLA STREET」で、窓の満月が最優秀アーティスト賞を受賞致しました。応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました。
ORICON MUSICに掲載されました
ライブの詳細や受賞については、なんとORICON MUSICに記載されました。
先日の渋アカについて、ORICON MUSICに掲載されました!窓の満月の写真も掲載されています!https://t.co/dykeq4mSXT
— 窓の満月 (@acmado_man) July 2, 2019
最優秀アーティスト賞を受賞して
窓の満月はライブ出演数は多いものの、なかなかタイトルを取ることができず模索をしていました。私自身も、大学の頃からアカペラを続けていますが、実績として残しているものはなく、正直言うとバンクリや楽譜制作の依頼を受けるときは、そこが自身にとっての弱みでした。
窓の満月のアレンジは全て担当していますが、上記のこともあり、「自身の書いた楽譜は多くの人に認められるものなのだろうか・・」という悩みを持ったことも正直あります。今回の受賞で一番嬉しかったのは、自身のアレンジを多くの人に聞いていただけたことと、それを認めて頂けたことです。特に、何度も模索して制作をした「心の瞳」と「ベイビー・アイラブユー」の2曲でタイトルを獲れたことは、非常に嬉しく思っています。
心の瞳の解説は、下記の記事に記載されています。
アレンジャーとして
この10年アカペラをやってきた中で、やはりアレンジという観点でも、制作環境も含めどのような音楽が好まれるのかなど、10年前とは大きく変わっているように感じます。
具体的な変化といえば、例えば楽譜の販売サイトが増えていることや、アレンジャーが増え学ぶ機会、交流が増えてきていること。そして、海外のアーティストなどとSNSを通じてコミュニケーションを築けるようになってきていることです。アカペラーの人口が増えれば、当然のようにアレンジャーも増えるわけであって、教える機会や教わる機会も多くなりつつあります。
ただ、10年前も今もあまり変化していないことは、「アレンジャー」という担当をバンド内でつくり、「楽譜を作るのはあなたなので、楽譜ができるのを待っています」というバンドが今も多いことです。
「はじめての人も簡単に楽譜が作れる!」という本とか言葉を耳にしますが、たしかに触りは簡単でも、やっぱり歌いやすい楽譜を作るのは、経験がないと難しいです。だから、楽譜を読むのも苦手という人に対して「楽譜を書きなさい」とは言いませんが、「アレンジャーがどんな気持ちで、どれだけの時間をかけて作ったか」だけは理解をして欲しいのが本音です。
楽譜を丁寧に、楽譜を大切に
構想時間:3時間〜1週間
制作時間:8時間〜2週間(メロディー含め)
スキャット入れ、微調整:1時間
上記が、僕のだいたいの制作に要する時間です。これを普段は仕事から帰宅後に行っています。平日の夜に練習があれば、家に帰ってきて23時頃で、そこから作業開始です。
ここで言いたいのは、忙しそうだから楽譜依頼をしないほうがいいかも・・・ということではなく、これだけ時間をかけた楽譜を無駄にしてほしくないということです。無駄にというのは、一番簡単な言葉でいえば「お蔵入り」ですよね。自分が大切に育てた子供を殺される気分と一緒です。
アレンジャーがどのような想いで、どれだけ時間をかけて作ったかを理解すること。そして、アレンジャーも自身がどのような想いで作ったかをバンドに共有することは大事なことです。せっかく時間をかけて選んだ曲、そして楽譜を大切にしてほしいです。
アレンジを依頼するときは最低限のマナーを
最近このことについても様々な話を聞きます。アレンジだけでなく、人に依頼するときは最低限のマナーは守るべきだと感じています。最低限のマナーとは「挨拶」です。
「え、そんなの当たり前じゃん。ちゃんとしてるよー」
バンド内で楽譜がアップされたとき、ちゃんと「ありがとう」の一言はいえてますか。当たり前のことですが、この一言があるとないとでは楽譜制作のモチベーションにも大きく影響するので気をつけましょう。
アレンジャーとともに考える
窓の満月は、アレンジをするときに僕だけが制作するのではなく、リーダーのしゅん、コーラスのけんたを交えて討論しながらチームで制作をしています。そして、楽譜が出来上がる頃には、すでに歌う側にもイメージをもった状態で、楽譜を渡すことができています。
もし、楽譜をアレンジャーに一任しているようであれば、少しだけアレンジャーと話してみるといいと思います。アレンジャーも、自分自身で完結しようとせずに、バンマスに「こういう感じどうかなー」と一言声かけをするともいいと思います。
今回、受賞したきっかけとなった2曲は、僕だけの力ではなく、みんなで作った曲だったので、その曲を聴いていただいた皆さんに評価をいただいたことは、改めて非常に嬉しく思っています。
互いを理解し、互いに目標に向かうことを大切にしていくと良いと思います。自身にも言い聞かせながら、これからもたくさんの方々に僕のアレンジが届くことを願っています。
たびともさんと一緒に写真撮ったよー