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アレンジャーとして楽譜を作成する前に考えること


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はい!ブラザーです。歌わないアカペラサークル「ACAPPELLER.JP」と、アレンジ(編曲)を愛する人々が集うコミュニティ「アレンジャーの会」による企画「アカペラアドベントカレンダー」にブラブロが参戦です!!(自分で拍手)

 

acappel.love

 

アカペラーの書き手が集う企画なんて、すごく素敵ですよね。昨日は、ヤマタクさんが「あかぺらぶ。」にて「アニメおたくのアカペラ布教記、アニソンバンド界隈突撃編」と題して執筆しました。アニソンに対する愛、そして自分のやりたい曲をどんどんアカペラでやっていこう!という強い想いを文章から感じました。本当に大切なことですよね!!

 

記事の詳細はこちら

acappel.love

 

さて、本日は「アレンジャーとして楽譜を作成する前に考えること」と題して、自身のバンドのアレンジを行うときに意識していること。作成前に何を考えているのかを、このような素敵な機会に書きたいと思います。

 

いざアレンジをすると決まって、まず考えることは?

曲の中身云々の前に、まずは「納期」でしょうね。

 

いつのライブで発表するものか、練習は何回くらいできそうか・・・などをイメージして、だいたいこのくらいまでは楽譜を仕上げたいというゴールを決めて、そこから逆算を行っていくイメージです。(まぁ、やはりどうしても難しいときもありますが・・・)先にゴールを考えておくと、何かしら手はつけなきゃいけないと自身に言い聞かせることができるので大事ですね。

 

原曲をひたすら聴き込むだけでいいのか

今回は、アカペラによるカバーをベースに話して行きますが、「原曲はたくさん聞くべきだよー!」と耳にすることがあります。もしかしたら、私もつい言っているかもしれません。ただ、よくよく考えれば、アレンジの時や練習の時に原曲って結構聞きませんか?てか、自然と聞くと思うんですよね。だから、アレンジをする前に、無理に意識して何度も原曲を聴き込む必要はないと思います。

 

アレンジ前に、原曲をフルで聞く回数は3回くらい

アレンジの時にはコードの感じや原曲の楽器イメージなどもあるため、何度か原曲を聞きますが、楽譜をこれから書くという時は、個人的に原曲をフルで聞くのは2回〜3回くらいです。

 

「え・・・少なくね・・・」

 

って思いますよね。フルでしっかりと聴き込むのは少なく、細かく分割して聴くことは多いです。だって、自分が普段聞かないジャンルとかだったら、フルで聞いてもほとんど覚えてないので笑 でも、僕はこの感覚って大事だと思うんですよね。あくまで、フルを事前に聴くことは「雰囲気をなんとなく掴むため」の行為だと思っています。料理でいう下ごしらえみたいなもんです。

雰囲気を掴んでから、細かく曲を知る

普段から聞いていたとしても、いざアレンジをするとなった時に改めて原曲を聴くと、また違った感じに聴こえると思います。そして、アレンジをすると決めた時に、一発目に聴いた原曲の感じは大事にした方がいいと個人的に思います。僕の場合は、その感覚を忘れないように、ひたすらノートに直感で落書きのようにメモをしながらフルで原曲をまず聞きます。

そして、2〜3回繰り返して聴いた後に、3回目に聴いた時の感覚もノートに書いて細かく区切りながら曲を聴いていきます。時間がかかるかもしれませんが、これはアレンジにおける素材集めと、自身のバンドに対してどのように落とし込めるかを考える重要な時間であると感じています。

 

曲を細かく分析していき、自分自身の感覚と照らし合わせる

上記では、まずフルで曲を聴いて感じたことをまとめる大切さを書きました。次に行っていることは、曲を詳細に分析していくことです。そのために、下記のことを注視しながら分析していきます。

 

・なぜ、そのようなタイトルにしたのか

・この曲の作詞者・作曲者は他にどのような音楽を作ったか

・この曲が主題歌となった映画やドラマ、CMなどはあるのか

・主語や、登場人物はどのように呼ばれているのか

・曲が生まれた時の時代は、どのような時代だったのか

・この曲と似たような曲はあるのか

・歌詞が伝えたいメッセージは何か

 

 

これらを調べた上で、ようやくリズムの理解やコード進行に入っていきます。以前、ディズニー映画「ムーラン」の主題歌である「Reflection」をアレンジした時は、ネットで「ムーラン」を購入して見ました笑(まじでいい映画です)

何が言いたいかというと、別に上記の項目を理解・分析する上で音楽に関する知識なんていらないということです。どこまで深く調べて、イメージを落とし込むことができるかが大事になってきます。

 

あまり公開しませんでしたが、僕のメモ書きはこんな感じです。

 

心の瞳を作成した時のメモ書き

心の瞳/坂本九

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365日を作成した時のメモ書き

365日/Mr.Children

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森山直太朗の「さくら(二◯十九)」を考える

では、例えばどのように考えていくのか。過去にアレンジした曲を元に書こうとも思いましたが、それよりも僕自身も新鮮な立場に立って考えたいと思い、つい先日公開となった森山直太朗さんの「さくら(二◯十九)」を例に考えていきたいと思います。

 


森山直太朗 - 「さくら(二〇一九)」

 

「さくら」は2002年にリリースされ、森山直太朗さんの名を世の中に伝えた名曲です。同期のサクラのテーマソングとして今年リメイクされ、当時とはまた一味変わった「さくら」となっています。映像はワンカメの一発撮りで且つ、リハーサルも含め2テイクで撮影が終了。明らかに緊張感の漂う空間だったのではないかと想像つきますよね。

 

さて、上記で自分が話した「初めて聴いた時の感覚」を述べるならば・・・・

 

「さくら」は、卒業とか旅立ちのような印象が強かったんですが、「人それぞれが抱え込む思いや苦しみを解き放ち、自分自身に自信を持って大きくあれ」といった、応援歌であるという感じ方を新たにしましたね。桜というよりも、光を基調とした曲のように感じました。

 

といった感じで、初めて感じたことを踏まえて曲を知っていき、じゃぁアカペラにしたらどんな曲になるのだろうか、自分ならアカペラでどう表現したいのだろうかと考えた上で、楽譜作成にいつも入っています。

 

僕らはアレンジャーであるという意識

アカペラ版のアレンジだからといって、全て原曲に忠実である必要性はないと個人的に思います。作詞者・作曲者・編曲者がどのような意図で曲を作り上げたのかを想像して、そこに自分だったら何ができるのかを考えると、より面白いアレンジはできると思います。それこそ、自分自身にしかできない、自分のバンドにしかできない”オリジナリティー”だと思いますので、アレンジャーとして楽しく楽譜を作っていくといいのかなぁと思います。

 

 

次回は、しげさん!!

Vocal Asiaの日本副代表であり、優しい優しいお兄さん的存在の「しげさん」が明日の記事を担当いたします。「韓国でアカペラ活動をやってましたという話」ということで、海外でのアカペラ事情や体験談などを記載してくれると思います。僕は海外に行ったことがないので、非常に楽しみな内容です!#アカペラアドベントカレンダー 引き続きお楽しみに!

 

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